本日、銀行から一本の電話がありました。
「長らくありがとうございました。住宅ローンが…云々。抵当権を…云々」
ローン完済のお知らせと、それに関わる手続きのご案内でした。
今年の初めに、ローンが9月で終わるね、と、ダンナと話していたのに、
すっかり忘れていました。
賃貸住まいの新婚当時は、0どころか、親の借金抱えてのマイナスのスタート。
5年後。同居云々、さんざん悩んだあげく、自分達で家を持とうと物件探し。
あるもの全て吐き出して、それでも残った巨額のローン。
もしも自分が死んだら、Sakoはローン返さなくてもいいんだから…。
などと、慰めにもならないことを、ダンナが言って笑ったんだっけ。
…自分が死んだら? …って、きれいなこと言うなよ。
そうそうきれいになんか、死ねないんだから。見よ、現実を。
などと、ブータラこいてました。心の中で。
お疲れさま。予定より早いゴール。よく頑張ったよね。
え??
終の棲家を探す? …ここじゃないのか、ダンナさま。
もう少し広くて「きれいな」家に引っ越したい?
…それは。私が家に居る限り、無理ちゅーもんです、子ども達。
だいたい。お義母さん、あのまま一人住まいさせておいて大丈夫なのか。
だいたい。ようやく終わったと思ったら、何なんだ、あんた達は。
いろんな意味で、今までの20年と、これからの20年は違うんやからね。
分かってんのかな、うちのダンナさま。
さて、さて。欲かき人生、これからの人生どうなるんでしょ。
…新選組ってね。やってきたことや、存在やら、きっとキャーキャー言ったり、
乙女チックに憧れるような、きれいなもんじゃなかったと思う。
煎じ詰めれば、出世欲、物欲、正義と名を借りた武力行使、己の力を試したいだけの自己顕示欲、そんなものの塊りじゃなかったのかなぁ。
特に他に守るべきもの、所帯など持とうとしなかった歳三さんなんか、そう思う。
でも。
最初は無名で、頼るべき後ろ盾もなく、財力もない。己以外に何もない。
そんな中、多くの隊士に仕事を与え、飯を食わせ、養い、体を張ってきた、
評価はどうあれ、信じる事を貫いて歴史に名を残した。
…それってやっぱり凄いと思う。
んーーと。名を残す…って事じゃなくて。えっと…。なんだ…?
あまりにもストレートな、分かりやすい生きざまか。
いや。今日のところは…きっと所帯持って隊士達を食わせたとこかも…(笑)
ほんま。…なんで、こんな人ら、好きなんやろね。 未だ分かりましぇん。
Sako