京のいけず日記

もくじ前の日次の日


2005年07月04日(月) 通勤文庫 ただいま十六歳 司馬遼太郎

 朝から大雨でしたが、今日は休講、仕事は休みで、らくがき日和でした♪

 期末試験に突入した長女が帰ってきて、ノンキにお絵かきしている私を発見。
 
 「お母さん、居たの? 今日は何もせんでええん?」と横目で。

 「うん」と答えると、「あ、そう」と苦笑いして、さっさと試験勉強を始めた。

 十六歳の娘と母。どっちが子どもだか分かりゃしない。
 はいはい、ご飯ぐらいは作りますよ。


司馬遼太郎の「ただいま十六歳」よりイメージ

勇十六歳の時のイメージ。やっぱり鬼瓦?

勇十六歳。うーん。許せ、勝ちゃん。



 「侍はこわい」@司馬遼太郎(光文社文庫/文庫オリジナル/時代小説短編集)

 なにげに本屋で見ていて収録されている「ただいま十六歳」を発見!
 もちろん、即、買い。組外でも、司馬さんの小説好きだし。

 主人公は十六歳の近藤勇こと、勝太。
 近藤家に養子に入る前の勝太が描かれている。

 幼馴染の同じ百姓の娘にひそかに臣従を近い、家来になると押し迫ったり、
 自分のモノを見せることが忠義のひとつと思い込んでいる、けったいな男の子。

 読んでいて、久しぶりに、不可解な男という生き物を感じた。
 たくさんの研究本や、小説等を読んで、身勝手な妄想を募らせて、
 分かった気でいるけれど、生身の近藤勇も、土方歳三も、男という生き物。
 全然ちゃうんやろうなぁ。本当に会えたらちょっと恐い…(会えへんて)
 
 歳三は登場しないが、近藤家の養子云々というくだりでの周助の評が面白い。

 …しかし子供のくせに妙に倨傲でぎょろりとした眼がひどく冷たい。
 要するに可愛気がなかった。

 やって、歳三さん!!
 燃えよ剣が読みたくなったきたぞ。

 ただ今、通勤読書は、この文庫の解説者、三好徹さんの沖田が主人公の、
 「六月は真紅の薔薇」上下巻を久々に読んでまーす。


Sako