京のいけず日記

もくじ前の日次の日


2005年06月06日(月) 通勤文庫 番外 わが名はイサミ ○○話

わが名はイサミの歳三のイメージ。毎度、けったいなラクガキですいません。通勤時じゃなくて、家で読んでしまいました。
尻を貸す話が出てきます。いやん。

← 本文中。越中褌一つのトシが、局長の布団に潜り込み、力づくで組み伏せる…。なんてシーンが登場してくんですよ… (@_@;)

あ。でも、ご心配なく。
さばさばだーっ、って感じで、ばっさりと。


← 赤フン。ご本人、赤がお好きなようなので(笑)
最近、女の子にも、お洒落な褌が流行っているとか?
テレビでやってましたが、ほんまかいな。

六尺褌とか大の時なんか大変そう…。討ち入りなど覚悟の際には新しい下帯を締めるシーンがありますね。そういう美意識って、ちょっといいかも。




話の舞台は甲陽鎮撫隊。
新宿に泊まりましょうと「近藤さあん」と上目使いでシナを作るトシ。

な、なんじゃ、こりゃ。こんな土方嫌かも…と、先行き不安になってしまいましたが、
だんだんと、最後にはトシがいじらしくなってきます。

近藤が尻を貸したかどうかは別にして…(ない。ない)
各宿での歓待ぶりの様子や、自分の人気ぶりを気にする近藤イサミ。
そんな近藤を冷静に分析しながらも、彼に尽くすトシの姿など、
案外、いい線をついているのではないでしょうか。

短い作品。もっとハチャメチャ抱腹ものかと予想していました。
もう少し長いもので読んでみたい気もします。

そっかー。芹沢や、新見の粛清は、つまるところ、
男の嫉妬のなせる業だったんですねー、トシさん。…妙に納得したりして。


◎時代小説 −自選短編集ー  著者:筒井康隆 中央公論社刊 @1700円 
【収録作品】
 わが名はイサミ 他、17作品

「わが名はイサミ」は、奇想天外社文庫、筒井康隆全漫画(昭和51年発行)にも
収録されているようなのですが、手に入らず。

読みたい一心で検索していたら、こちらの方をユーズド(@950)で見つけました。
単行本なので「イサミ」のためだけに買うのは迷うところですね。


Sako