京のいけず日記

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2005年02月24日(木) 弟が欲しい

仕事帰りの交差点。
横断歩道の向かい側に、男の子が二人立っていた。
兄弟かな?
不機嫌そうに、電信柱にもたれかかって立っているのは小学3年生ぐらい。
その少し離れたところで5歳ぐらいの男の子が、手にしたカバンをクルクルと振り回しながら踊っている。

大根を嬉々として振り回す歳くん何が楽しいのか、
弟くんは一人自分の世界のよう。

そんな弟を…。ふてくされたように、
いかにも面白なさげに見ているお兄ちゃん。

彼の目にはどんな風に映っているんだろう。

あほな奴…。
あいつはノーテンキでいいなぁ…、とか?
 ← ◎正義の味方!トシレンジャー◎

末っ子で生まれた私。もちろん下には誰にもいない。
弟や妹がいるって、どんな気分なのかなぁ。

…で。
うちのお姉ちゃんに、3つ下のまる子はどんな存在か、と、聞いてみた。

「うーん…。そやな。…あほやけど、なかなか、すごい…」

「なんやねん、それ」

時には子分。時にはライバル、時には敵。そして、時には友達、同志…。
…なかなか複雑な心理らしい。

ふーん。おかあちゃん。うちも弟か、妹、欲しかったわ。
なんて、今頃言うたら、さぞかし向こうの世界で呆れてるやろなぁ。


信号が変わって、カバンを振り回していた弟くんが踊りながら渡ってくる。

「危ないやろ」

お兄ちゃんが、弟のあとを慌てて追いかけてきた。

…可愛いなぁ。無邪気な弟くんも、弟の面倒を見るお兄ちゃんも。

思わず、にこっとしたら、
私と目があったお兄ちゃんは、ますますブスリと弟を追いかけていった。

いいなぁ…。


義兄弟を結んだ、一つ違いの勝ちゃんと、歳三さん。
お互いどんな風に見えていたのかなぁ。
一つ岩の絆に見えて、男同士やから、勝ち負けを意識したり、優劣を比較したり、結構、複雑やったかもしれへんね。


Sako