京のいけず日記

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2004年06月27日(日) 新見錦、そして芹沢…(新選組!24・25回目の妄感)

ふてくされる歳三さん新見の詰腹、芹沢の暗殺と…
2週続きの感想です。

前日の落書きがあまりに恥ずかしいので
ちゃっちゃっと更新しちゃいますね。

「歳さんッ。そこでちゃんと待ってなさいよ」

「ほんとに、おまえときたら
 義兄(彦五郎)さんに心配ばかりかけて
 少しは若先生(勇)を見習っ…」

などと、佐藤家の縁側で、
姉のノブにたっぷり小言を言われ、
ウンザリしている若い歳三さん♪ →→→

かたや道場主、のちに所帯も持つ勇に対して
定職も明日もなく、いい歳をして独り身…。

いくら周囲があたたかく見ても、
焦りやら、一つ年上の勇に対する羨望やら
男として忸怩たる思いがあったのでは…。



--- ● 新選組!第24回目の妄想的感想 「避けては通れぬ道」● ---
演出:清水一彦

正座と猫(あぐら)座…。すごい座高差ですねえ、この二人。

「避けては通れぬ道」と、芹沢をきってしまう良識派の山南さん。
私欲のない冷静な状況判断は、欲望だらけゆえの土方より恐いかも…。
温和な一方、思いつめると腰を据えてしまう一面も。

好対照の、相反する二人が、仲良く手を組み、意気投合。
土方じゃなくても、ツーショット嬉しいですね。

近藤、土方、山南、この三人は年も近い。
よくある話…が、三人って、結構、難しいね。

で、面白いことに、ボスが不在だと、
残る二人の結束が強くなり、仲がよくなるんだわ。

相変わらず煮詰まった話の途中で席を投げ出したり、
深雪太夫の許で愚痴をこぼしている、はがゆい近藤さんでありますが、
このままの決断しない近藤さん、優柔不断なボスであれば、
山南さんはもっと長生きしていたかも…。なんて。

え…? 相手があの土方だしぃ。んなことはない?

今朝、下の子、まる子ちゃん(小6)に
「お母さんは、ひじかたとしぞう、が好きなん?」と唐突に聞かれました。

「お母さんね。まる子ぐらいの時から、ずっと好きやったん」
と言ったら、小さな目をますます丸くしていました。

陰謀、策謀、悪知恵、何でもありのてんこもり。
どこが武士らしく? どこが「士道に背き間敷事」やねん? 

やり方が汚ねえぞ、こらっ、歳三。
さらに拷問、切腹、近藤の留守中、局中法度を盾に粛清の嵐…。

それでも、こんな男がいいのかと、…困ったもんです。

土方と山南の二人の策謀によって、詰腹を切るはめになった新見錦。

芹沢を裏切りながらも、最期に
「先生っー!!」と叫ぶ新見が哀れでした。

「腹を切れッ!」と言う、鴨の視線にも、
裏切られた怒りより、ハメられてしまった新見に対する愛情を感じました。

「やまなみぃ〜っ!」
着物をはだけながらのセリフ、凄みがあってお見事でした。新見さん。

弱さをさらけ出した芹沢と、深い業を持つお梅さん。
嫌われ者の、似た者同士である二人は、やはりつながっていたんですね。

軽いところでは、亀弥太さんの喋りっぷりが、何とも可笑しかったです。


引き続き。

--- ● 新選組!第25回目の妄想的感想 「新選組誕生」● ---
演出:清水一彦

今回、重箱をつつくツッコミもせず、最後まで引き込まれ、釘付けでした。
近藤さんも、やっと近藤さん!やねえ。

土方×近藤のシーンも短いけどあったし。
土方×総司のシーンも、これまた短いけどありましたね。

「…総司。…略…おまえだけはまきこみたくない」
父親のように苦々しげに総司を見つめる近藤とは違い、
今まで、まるっきり眼中になかったような土方の態度…。

燃え剣以来の、二人のじゃれあい好きファンとしては、嬉しいシーン。

はて。現実はどうだったろうと考えると、ハテナがつきまとう。
近藤は絶対的存在であったとしても、土方とはどうだっただろう?
創作にあるほど親密でもなく、ましてや漫才コンビでは…。

だけど。それなら、さらなる疑問が…。

組の体制、士気を何より重んじたらしい、合理主義の土方が、
お荷物の沖田を、何故、いち早く切らなかったか…。
労咳が、他の隊士に伝染する危険性があることは十分知っていたはず。

労咳で親を亡くしている土方にとって、
この同郷の年若の青年は、やはり愛すべき弟のような存在だったのかな?
そうであってほしいな。歳三さん。

八木家での斬り合いシーン。

平山達に情けをかける山南。に対する、山本左之助。
ふだんの左之とは違う、凄みのある目線と、セリフの落差。

芹沢を仕留めた時の山本歳三の驚愕の表情。
恐怖する総司の視線。
それぞれの表情が活きてました。

芹沢や、お梅さんの最期は、きれいだといえば、きれいだが、
ここで史実うんぬんする必要もないと思う。ドラマ。それでいい。

嵐山で。京を離れ、寺子屋で子どもに教える姿を、
「俺らしくない」と芹沢は言い。「あなたらしい」とお梅が笑い…。
好きですね。このシーン。

ガキデカ新選組の中にあって、
(↑ はい。もう言いません、これからは)

大人の嫌らしさと、汚さ、しぶとさ、愛憎を、
しばらく一手に引き受けていた、佐藤鴨さんと、京香お梅さん。
お疲れさま。私は、こういう鴨さん好きですよ。

嵐山といえば…家の近く…じゃなくて。
テレビ「燃えよ剣」では、確か、隊士でいることに疲れた山南が、
彼を慕う沖田を連れて憩うシーンがありましたね。

山南の脱走、切腹は、土方と衝突することより、
亀裂の走る隊を一つにまとめる…そんな色合いが濃くなるんでしょうか?

歳三さんも、山南さんも好きですが
「九尾の狐」と土方を憎む山南、憎まれる土方。

都合の良い、やわい妄想が届かぬような、
そんな相容れぬ二人も、また見てみたい気がします。真実なら。

最後に。一皮むけたかな? 香取勇さん。
予告編を見た限りでは、今後の近藤勇に、すごく期待がもてそうです♪

またビデオでゆっくり見たら、書き直したりするかもしれません。
えいっ。星、3つ! ★★★


でへへ。明日は仕事お休みです。だから。夜更かしできるのダーー。嬉しいな♪ 
京都市内は、今、雨が…かなり降っています。ゲッ。給食のエプロン…干したままだ。
am04:35


Sako