京のいけず日記
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3月から通勤路線がまた阪急に変わっている。 購入したラガールカードのデザインは、しょぼしょぼ毛の子猫ちゃん! かわいいっーーな♪
突然ですが にゃんこ は好きですか?
………。 お前 なんで そんなにブサイクなんだ?
ほっとけや ワレ (浪花育ち)
よし 決めた。 おまえの名は 今日からカッタだ。 俺らの子分になれ。
こら 離せちゅうにぃ! おなごみたいな顔して 今日は何をさらす気じゃ
『歳ーっ! また猫のひげを抜いたり するんじゃないよー』 にっ♪
心細げな捨て猫と、心優しい歳三少年のツーショット…のはずが…。例のごとく例のごとし。 ( こんな歳三さんであったとしても、猫が死んだらすごく悲しんだろうな… )
猫も犬も好きだけど どちらかと聞かれれば、猫が好き。
理由は色々とあるけれど 何を考えているか分からないところが気楽だから。
犬は感情表現が豊かだ。人と関わり合い、繊細に人に訴える。 何か言いたそうな瞳でじっと見つめられると、たじろいでしまう。
そこが好きだと犬好きの友は言う。 そこが辛いと猫好きの私は思う。
お腹が減った時だけすり寄ってくる勝手気ままな猫。 気分によってかまいたくなる勝手な飼い主。
どちらも お互いさま。
別々の世界を生き、互いの勝手を黙認しあえる関係。 時にはふたりで寄り添う、そんな関係。
実家では、代々、猫一匹を飼っていた。 名前はどの猫も、オスでも、メスでも、チロと名づけた。
外から帰るたびに傷を負ってきた、喧嘩好きなトラ(♂) 一歩も外へ出たがらなかった、やさしくて臆病なマーブル(♀) 何故か男の人ばかりになついた、気性の荒いマダラ(♀)
飼い猫とは別に、 我が家にちゃっかり居候を決め込む野良猫もいた。
今でも鮮明に浮かぶ、ちょっと胸の痛い思い出がある。
小学生か中学生になった頃だと思う。冬。 炬燵に足をすべらすと、足の先に柔らかな猫の感触があった。 いつものように爪先で遊んでやる。
と、背中で猫の鳴き声がした。 振り向くと、なんと我が家の飼い猫チロがいる。
「え!?」 …じゃ、炬燵の中のこいつは何だ?
恐る恐る炬燵の布団をめくり上げ、覗き込む。 薄暗い炬燵の中で、真っ黒な成猫が不機嫌な声をあげた。
! 最近、うちの猫のごはんをいつも横取りしている野良猫がいた。 こいつか。
炬燵から追い出し、つかまえてやろうと追い立てた。 あわてた野良猫は階段をかけ上がり、 二階の物干しに面した部屋に逃げ込んだ。 幸いガラス窓は閉まっている。 もう逃げられない。覚悟しろ。
さほど大きくない、その猫は逆毛を立て、恐怖に満ちた瞳を向ける。 追いつめる…それは…いつか快感に変わっていた。
逃げ場を失った猫は…。 閉じたサッシの窓を、90度のガラス戸にたたない爪を立て、 おしっこを振り撒きながら天井近くまで駆け上った。 そして、ズルズルと重力に負け、そのままの姿勢ですべり落ちた。
あまりの滑稽さに、たまらず声を立てて笑った。 猫はその隙に私の体の横をすり抜け、階下へ逃げていった。
笑いながら、涙が滲んだ。 胸を掴むような、得体の知れないものが刹那に突き上げ、 二階の部屋の片隅でずっと泣いていた。 自己嫌悪という言葉で整理できるまで。
ふと …思う。 人を斬ることに少しでも快感はなかったのか。 悔恨に苛まれることはなかったのか。 血刀をふるうことにいかな理由があるというのか。 なぁ、答えてぇな、歳三さん。
と、脱線。ダッセン。例のごとく。
隣りんちのわんこ、ウィが、ワンワン吠えている。 哀しい声。誰もいなくて淋しいからだ。 みんな早く帰ってきはるといいな、ウィ!
あー にゃんこ スリスリ触りたいよぉ〜。触りたーい。
Sako
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