井口健二のOn the Production
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2006年05月15日(月) 第111回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回はこんな話題から。
 “Spider-Man”や“X-Men”など、ヒット映画のスーパー
ヒーローキャラクターを輩出するコミックス出版社マーヴル
コミックスが、投資会社メリル・リンチから5億2500万ドル
の資金調達に成功し、10作品の映画化を自社で製作すること
が発表された。またそれらの作品の配給は、1作品を除いて
パラマウントが行うということだ。
 そしてその第1弾として、2008年の公開を目指し、実写版
“Iron Man”の映画化を、『ザスーラ』のジョン・ファヴロ
ウ監督で行うことも併せて発表された。実は、この計画につ
いては2004年5月1日付第62回で紹介したように、以前には
ニュー・ラインと契約が結ばれて、数年前から進められてい
たものだったが、結局その計画は実現せず、昨年秋にはマー
ヴル社に権利が返却されていた。その計画を今回は自社で進
めるもので、すでにアーサー・マルカムとマット・ハロウェ
イという脚本家が契約されて作業が開始されているようだ。
 また2008年向けにはもう1本、“The Incredible Hulk”
の計画も発表されている。この計画は、2003年のアン・リー
監督作品“Hulk”の続編となるものだが、あまり芳しい成績
を残さなかった前作に対し、マーヴル側からは「あの作品で
我々は、ハルクの基本の何かを掴み損ねたようだ」との発言
もされている。そこで今回は、“X-Men: The Last Stand”
を手掛けたザック・ペンを脚本に起用して、その何かを取り
戻すことになるようだ。ただし、製作予算は前作より縮小さ
れる見込みで、物語もあまり複雑なものにはしない方針だそ
うだ。なお、この作品のみ前作の契約の関係からユニヴァー
サルが配給を担当することになっている。
 さらに、マーヴルでは2009年の公開を目指して“Captain
America”の計画も進めている。星条旗の連想するコスチュ
ームを纏うこのスーパーヒーローの起源は、1941年に初登場
というコミックスの歴史の中でも初期に属する。物語の発端
は、第2次世界大戦々時下という時代を背景に、入隊を希望
したものの体格審査で拒絶された少年が、軍の秘密研究で開
発された血清を投与されてナチと戦うsuper soldiersに変身
するというもの。しかし、その研究開発に従事した科学者は
ナチのスパイに暗殺され、彼は唯一のsuper soldierになっ
てしまったという設定だ。そしてその能力は、通常の人間の
10倍の反射神経を持ち、力は1/4トンの重量を持ち上げ、時
速30マイルで走ることができるとなっている。
 因に、このキャラクターは、最初はジャック・カービーと
ジョー・サイモンという原作コンビで始められたが、1年後
彼らがDCに移籍したために、当時若手だったスタン・リー
が引き継ぎ、リーが初めて手掛けた作品とも言われている。
そしてこのシリーズは終戦と共に一旦は消滅するが、1960年
代にリーの手で“The Avengers”の一員として再登場し、今
度は共産主義者を相手に活躍を続けたというものだ。
 また映像化では、1944年に15エピソードの連続活劇作品が
製作されている他、1979年、80年にTVムーヴィと、1989年
にはメナハム・ゴーラン製作による劇場映画も製作されてい
る。そして今回は、このスーパーヒーローを、『13デイズ』
『ロード・トゥ・パーディション』のデイヴィッド・セルフ
の脚本で進めることになっているものだ。
 この他には、蟻を自由に操る能力を持った“Ant-Man”の
映画化を、ゾンビ映画のパロディとして異例の評価を受けた
“Shaun of the Dead”のエドガー・ライトとジョー・コー
ニスのコンビを起用してコメディタッチで行うことが検討さ
れている。さらに、『エア・フォース・ワン』のアンドリュ
ー・マーロウの脚本で、軍事スーパースパイを主人公にした
“Nick Fury”と、『ポセイドン』のマーク・プロトセヴィ
ッチの脚本で、北欧の神の化身“Thor”の計画も進められて
いる。
 今回は、以上の6本が紹介されていたが、これらは5000万
ドルから1億6500万ドルの製作費で映画化が検討されている
ものだ。従って、10作品の実現にはメリル・リンチからの資
金だけでは足りないことになるが、マーヴルでは、取り敢え
ず最初の2本(“Iron Man”“Hulk”)が上手く行けば、後
はその収入を当てることで賄えると考えているようだ。そし
てさらに脚本家などは未定だが、7つのシリーズの計画も進
めているとしている。
 なお、マーヴルのスーパーヒーローでは、“Spider-Man”
がSPE、“X-Men”と“Fantastic Four”がフォックス、
“Blade”がニューラインでそれぞれシリーズ化されている
が、これらは各映画会社との間でキャラクターの映像化権が
契約されているもので、各社に優先権があることから今回の
計画からは除外されているようだ。
 元々マーヴル社は、過去の自社キャラクターの映画化でも
トップのスタン・リーやアヴィ・アラドが製作者に名を連ね
たり、自前の巻頭ロゴも用意するなど映画製作には熱心だっ
たが、今までは映画各社との共同製作に限られていた。この
ため映画会社側の意向で製作が思い通りに行かないことや、
収入が期待通りに上がらず映画会社とはトラブルになること
もあったものだ。しかし今後は、自社製作により、思う存分
スーパーヒーローたちを活躍させることができそうだ。
        *         *
 トピック記事はこのくらいにして、ここからはいつもの製
作ニュースを紹介しよう。
 まずはウィル・スミス主演で、リチャード・マシスン原作
“I Am Legend”(邦訳題・吸血鬼)のリメイクを、来年夏
公開に向けて進めることがワーナーから発表された。
 この原作からは、1964年にヴィンセント・プライス主演の
“The Last Man on the Earth”(未公開)と、1971年には
チャールトン・ヘストンの主演で“The Omega Man”(オメ
ガマン)と、20世紀の内に2回も製作されているが、今回の
計画も、最初は1997年にリドリー・スコット監督、主演アー
ノルド・シュワルツェネッガーで立上げられた。しかし当時
1億2000万ドルと言われた製作費は、直近のシュワルツェネ
ッガー作品の不振などで調達が困難となって断念。その後、
2002年にはマイクル・ベイ監督とスミス主演で再度計画され
るが、これも不調に終っていた。
 今回は、この計画に脚本家・製作者のアキヴァ・ゴールズ
マンが参加して脚本をリライト、『コンスタンティン』のフ
ランシス・ローレンス監督、主演スミスで進めるものだ。
 因にスミスの主演では、スーパーヒーロー物の“Tonight,
He Comes”がコロンビア製作で今年の夏の撮影予定になっ
ていたが、4月1日付第108回で報告したようにジョナサン
・モストウ監督が降板を表明。その後釜には年末公開予定の
スミス主演作“The Pursuit of Happyness”を手掛けたガブ
リエル・マッキノ監督の起用が決まったものの、撮影スケジ
ュールは来年にずれ込むことになってしまった。
 それに替って本作品の製作が急浮上したものだが、実は両
作ともゴールズマンが脚本製作を担当しており、その関係で
調整は上手く行ったようだ。なお、ゴールズマンとスミスの
コンビでは、2004年に『アイ、ロボット』を成功させている
もので、その実績から彼らの要請には会社側も従わざるを得
なかったのかもしれない。
        *         *
 ウィル・スミスの話題に続いては、昨年公開『Mr.&Mrs.
スミス』での共演が話題になったアンジェリーナ・ジョリー
とブラッド・ピットに、再度共演の噂が広まっている。
 作品は、昨年のアカデミー賞で主演男優賞ほかを受賞した
『Ray/レイ』のハワード&カレン・ボールドウィン夫妻
が製作準備を進めている“Atlas Shrugged”で、この計画に
はライオンズゲートの配給契約も発表されているものだ。
 この作品は、ロシア生まれのアメリカの女流作家エイン・
ランドが1957年に発表した近未来小説の映画化。物語は社会
主義に屈伏したアメリカが疲弊して行く姿を描いており、か
なり強い政治思想の盛り込まれた作品と言われている。ただ
し、小説そのものは鮮やかにドラマティックで、政治思想を
受け入れない人にも評価は高いそうだ。
 そして今回の計画は、ボールドウィン夫妻が数年前からニ
ューヨークの企業家などを巻き込んで準備を進めてきたもの
で、その間には、クリント・イーストウッドやロバート・レ
ッドフォード、フェイ・ダナウェイらが参加していたことも
あったとされている。
 その計画がいよいよ実現に近づいている訳だが、この計画
でジョリーは以前から主人公となる企業家の孫娘ダグニー・
ターガートの役を狙っており、一方、ピットも原作の愛読者
で、話があれば相手役のジョン・ガルト役で出演の意向があ
るとのことだ。因にランドの原作からは、“Fountainhead”
(摩天楼)という作品が、1949年にゲイリー・クーパー主演
で映画化されており、この作品は現在オリヴァ・ストーン監
督でリメイクが計画されている。そしてピットはそのリメイ
クの主演にも予定されているもので、従ってその関係で今回
の原作にも接触があったようだ。
 なお原作は1100ページの大作、製作者は元々はミニシリー
ズ化を狙っていたようだが、映画化でも2部作を希望してお
り、その意向に沿って『コンタクト』などのジェームズ・V
・ハートが脚色、現在は最終的な撮影台本に向けてそのリラ
イトが行われているようだ。結末が政治的にかなり過激とい
う話もあるようだが、ジョリー、ピットの共演で華麗なドラ
マを期待したいものだ。
        *         *
 昨年“Chicken Little”の3D上映を成功させたディズニ
ーから、今年10月20日にも3D作品を公開することが発表さ
れた。
 その作品は“The Nightmare Before Christmas”。1993年
にティム・バートン企画、ヘンリー・セレック監督で製作公
開され、一昨年にも再公開が行われた人形アニメーションの
名作を、今度は3D化して再公開するというものだ。
 昨年の3D上映では、当初2Dで製作された作品を、完成
後に3D化したとされているが、元々CGアニメーションで
作られた作品では、映像の3D化はそれなりに出来そうな感
じはする。ところが今回は、2Dで撮影されたフィルムから
3D化を行う計画で、これにはいろいろ難しい問題もありそ
うだ。しかし、昨年4月15日付第85回でも報告したように、
すでに“Star Wars”や“Lord of the Rings”の一部で3D
化のテストも行われており、技術的な評価は完了している。
 またオリジナルを監督したセレックは、「スタジオを見学
に来た誰もが撮影に使われたミニチュアセットの精巧さに目
を見張るが、従来の2Dの映像ではその素晴らしさが半減し
ていた。3D化によってその魔法が甦ると良い」と語って、
3D化への期待を表明しているものだ。
 一方、3D作品の上映館に関しては、昨年の公開は残念な
がら日本では2館でしか実施できなかったものだが、すでに
上映設備のデジタル化が進んでいるアメリカの映画館では、
かなりのスクリーンで3D上映が可能ということで、今回の
上映で昨年以上に3D化が進むことにもなりそうだ。昨年の
3D上映については、昨年12月14日付の映画紹介の中でも報
告しているが、僕自身はかなり高く評価をしているもので、
今回の上映にも大いに期待したい。
        *         *
 今回は、製作ニュースの最初に“I Am Legend”リメイク
の話題を報告したし、上記の3D化もリメイクに近い話題だ
が、他にもリメイクの話題がいろいろ届いているので、続け
て紹介しておこう。
 1981年の公開で人形アニメーター=レイ・ハリーハウゼン
の最後の作品と言われる“Clash of the Titans”(タイタ
ンの戦い)を、今年2月15日付第105回で紹介した“Killing
on Carnival Row”のトラヴィス・ビーチャムの脚本で再映
画化する計画がワーナーから発表されている。
 オリジナルは、ローレンス・オリヴィエ、クレア・ブルー
ム、マギー・スミス、ウルスラ・アンドレス、バージェス・
メレディスという、当時の特撮映画では考えられない豪華の
顔ぶれで製作されたものだが、ギリシャ神話を題材に、神々
の王ゼウスの息子ペルセウスが、王女アンドロメダを救い出
すまでの物語の中で、試練としてゼウスが与えたペガサスの
捕獲や、メデューサとの対決などが描かれていた。
 そしてハリーハウゼンは、これらのペガサスやメデューサ
を駒撮りの人形アニメーションで描き出したものだが、特に
蛇の髪を持つメデューサの造形や動きは、人形アニメーショ
ンの特徴をよく表わしていた。しかしすでに“Star Wars”
で緻密化された特撮を見た目には、いかにも大時代的な人形
アニメーションの動きはもはや一般的な映画ファンを魅了す
ることは出来なかった。
 と言うことで、この作品では興行的な評価は得られず、結
局それがハリーハウゼンを引退に追い込む切っ掛けにもなっ
たものだが、その作品を今回はCGIなど最新の技術を使っ
てリメイクしようということだ。
 なおこのリメイクの計画も、実は数年前から検討されてい
たもので、2002年にはジョン・グレン、トラヴィス・アダム
・ライトらによる脚本が作られていた。しかしその計画は実
現せず、今回ビーチャムは新規に脚本を執筆し、物語の全体
の流れは同じとするものの、よりダークでリアリスティック
な物にするとしている。
 因にビーチャムは、前回紹介したようにまだ新人の脚本家
だが、今回の起用に当っては、「オリジナルは子供の頃に見
たものだが、今でもその神秘性には魅了され続けている」と
のことで、新鮮な感覚の神話物語を期待したい。
        *         *
 お次は、前回は『地底旅行』のリメイク“Journey 3-D”
を紹介したジュール・ヴェルヌの原作で、1954年にディズニ
ーが映画化した“20,000 Leagues Under the Sea”(海底2
万哩)を現代版リメイクする計画がニュー・ラインから発表
された。
 この計画は、クレイグ・ティトリーという脚本家の脚色を
映画化するものだが、その製作をサム・ライミが担当するこ
とでも注目を集めそうだ。ただし、今回の契約ではライミの
監督は含まれておらず、監督には別の人が起用されることに
なっている。また物語は、ディズニー版よりネモ船長の背景
に迫ったものになるようだ。
 因に原作では、ネモ船長は小国の出身とされ、母国が大国
の圧迫を受けていることに抗議する目的でノーチラス号を建
造、大国の軍艦を攻撃していることになっていたと思うが、
ネモ船長の背景に迫るというのは、その辺のことを指してい
るのだろうか。
 なお、話は映画とは関係ないが、ネモという名前は「誰で
もない」という意味だと原作の中で紹介されていたものだ。
ところが、先日、ナショナル・ジオグラフィック誌で「ユダ
の福音書」発見の記事を読んでいたら、その所有者がネモと
名告っており、途中でそれが「誰でもない」という意味だと
判って研究者たちが慌てる下りがあった。子供の頃にヴェル
ヌを読んでいた僕には常識のように思えることだったが…
        *         *
 1985年にリチャード・フライシャー監督、ブリギッテ・ニ
ールセン、アーノルド・シュワルツェネッガーの共演で映画
化されたロバート・E・ハワード原作による“Red Sonja”
(レッドソニア)のリメイクが、アクション映画で頭角を現
すエメット/ファーラの製作、ミレニアム・ピクチャーズの
配給で行われることになった。
 この物語は、シュワルツェネッガーの最初の当たり役と言
われた“Conan”と同じく、ハワードが創造した剣と魔法の
時代を背景にしたもので、元々のハワードの原作小説では独
立したものだったようだが、その背景はコナンと同じ時代に
設定されていた。そしてこのキャラクターは、マーヴル・コ
ミックスで1970年にスタートした“Conan the Barbarian”
のシリーズで73年に登場、その後すぐに独立したシリーズと
なって人気を博したものだ。
 そこで以前の映画化でも、シュワルツェネッガーの共演と
なっていたものだが、ところがどうもキャラクター権の問題
があったらしく、映画に登場したのはコナンではなく、別の
蛮族の王ということになっていた。そしてその影響があった
のかどうか、映画は興行的にもパッとせず、あまり話題にも
ならなかった。しかし当時は珍しい女性中心のアクション映
画(敵役もサンダール・バーグマン扮する女性剣士)として
その失敗を惜しむ声もあった。
 そして今回の製作発表に当って、ミレニアムのトップは、
「最初の映画化は良いものではなかった。それが今回リメイ
クを行う最大の理由だ。このキャラクターは素晴らしいもの
だし、大きなブランドになり得る」として、シリーズ化にも
期待を寄せているようだ。また、ヴィデオゲームなどへの展
開も念頭に置いて映画化が進められる。なお製作費は2500万
ドルが予定されているようだ。
        *         *
 最後は、その他の短いニュースを紹介しておこう。
 21世紀になってからのNYタイムズ・ベストセラーリスト
に載った3人のアフリカ系アメリカ人女流作家の1人ゼイン
(名前は一語で表記される)が、“Lady Sings the Blues”
(ビリー・ホリデー物語)などの脚本家スザンヌ・デ=パッ
セとの共同製作で自作を映画化し、その作品をライオンズゲ
ートが公開する契約が発表されている。
 題名は“Addicted”。ゼインの他の作品と同様、黒人女性
が人種や性の差別と戦いながら、成功を掴むまでを描いたも
ので、その間のいろいろな出来事が描かれる。因にゼインの
作品は、最初はその内容の過激さから出版社に拒否され、や
むなく2000年に自ら出版社を設立して自費出版したものが全
米の読者をつかみ、現在その出版社は大手に買収されたとい
うことで、今回はその買収で得た資金を基にプロダクション
を設立したようだ。
 なお原作には、今秋全米55都市を巡業する舞台化の計画も
進んでいるということだ。
        *         *
 『ダ・ヴィンチ・コード』のロン・ハワード監督が、年内
に撮影を開始する次回作の主人公に娘のブライス・ダラス・
ハワードの起用を希望している。
 作品は“The Look of Real”という題名で、ブロードウェ
イで上演されている“Wicked”などのウィニー・ホルツマン
のオリジナル脚本の映画化。内容は、衣料品会社に勤める若
い女性たちのグループを巡るアンサンブル劇だそうだ。なお
現在は、脚本に対するハワードと製作者ブライアン・グレイ
ザーのコメントが返信され、ホルツマンがリライト中とされ
ている。
 因にブライスは、以前から父親の作品には小さい役で出て
いたが、『ヴィレッジ』で本格的にデビューしてからは初め
ての出演になる。また彼女の新作では、“The Lady in the
Water”が今年の夏に公開される他、スーパーヒーローの新
たな恋人役を演じる“Spider-Man 3”は来年5月の公開予定
となっている。


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井口健二