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マリオネッテよこんにちは
そんな泣かなくて良いんだよ
君が踊れないのなら君の糸を僕が手繰り寄せて
君好みの踊りを踊らせてあげるよ
だから泣かないでマリオネッテ
僕は君がいれば何もいらないのだよ
君は素晴しいマリオネッテさ
自分を疎ましく君を常々僕は不思議に思う
白磁のような白い肌 無表情で艶のある顔
ぎこちない踊りを真剣に踊る君
嗚呼 僕はそんなマリオネッテ 君に恋をしたのだよ
「ワタシハマリオネッテ デモ アナタハ チガウ」
嗚呼 そうだよねそうだよね
僕はどんなに頑張っても君と同じにはなれない
君は生まれながらのマリオネッテ
僕は生まれながらの人間
一緒になれない 一生愛し合えない 嗚呼
だったら僕の側にいておくれマリオネッテ
優しくするよ 話も聞こう 一緒に踊ろう
だから僕を一人にしないでおくれ 寂しいんだよ
でも君は君は。
ある日彼女はマリオネッテをもう一体連れてきて
喜色に染まった無表情な顔で僕にこう言った
「私に好きなマリオネッテが出来マシタ
私は彼と一緒に成りたいデス
彼を私と一緒に躍らせてくださいオネガイシマス」
嗚呼 マリオネッテ
僕は君のためなら何でもしよう
君とそのもう一体のマリオネッテを一緒に踊らせよう
不器用でぎこちない踊りだろうが
嫉妬や寂しさは仮面で隠そう
僕は君らを踊らせる道化になろう
さぁおいでマリオネッテ
君の望んだ舞台を演じようではないか
こんにちは
新しい二人のマリオネッテ
さようなら
僕だけの愛しかったマリオネッテ
2004年10月18日(月)
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