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■ 活字中毒の末路
京極夏彦の「ルー・ガルー」と「今昔続百鬼―雲」その他目についた本を数冊買った。 「ルー・ガルー」は今年の6月に出ていて、前から買おう買おうと思っていたのだけど、何せあの分厚さ。 枕にだってできちゃうぐらいに分厚い。 4.5センチもある。 私の愛読書の類語辞典と同じ厚みだ(笑) しかも、私は枕にできるほど分厚い本が何より好きという奇癖がある。 その私が、半年近くも「ルー・ガルー」を買えなかった。 その理由は… 「重い」の一言である(v_v*) 本好きの私は、書店で1冊しか本を買わないということはまずない。 書店を一回りすると、両腕に数冊は抱えてカウンターに行くことになる。 大概、1回の本に支払う代金は1万ぐらい。文庫ばかりなら半分ですむが、単行本が入ると1万を越えることが多い。 代金はさほど気にならないけど、気になるのは本の重さである。 袋の持ち手が手のひらに食い込むたびに、毎回、しまったと悔やむのだ。 それ故、今日はあの本を買うぞーという意気込みがないと、とても買えない。
だが、京極の新刊が出ていたのは知っていたので、これはどうしてもという気持ちが沸いてくるのをとめられない。 活字中毒の私には、欲しい本が「お出で〜お出で〜」と手招きしているのが見えるのだ(笑) そこで昨日の私は「今日はあの2冊しか買わない」という壮絶な決意の元に書店に赴いたのである。 赴いたのであるが… 本好きの虫は、その決意をあっさりと食い尽くしてくれた。
お蔭で、カウンターに向かった私の腕には10冊程度の本が… 書店から駐車場まで「重い…」とぼやきながら歩いた私は、毎回、毎回の学習能力のなさには果して気づいているのだろうか。
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2001年11月19日(月)
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