みすみや日誌


あおは あいよりいでて あいよりあおし。


2004年07月14日(水) 徹夜明け。

こんなにも自業自得な徹夜明けもそうそうないもんだが(苦笑)。

奈須きのこ『空の境界』上下、読了(あー、また入力間違った。何故私はこれを「からのきょうい」って読んでしまうんだ……)。
期待通り、なのに不満。理由はわかっている。自分の肌に合わなかっただけのことだ。私が抑えるであろうところで、多分この人は抑えない、そんな気がする。悪い意味で作者が見え隠れしすぎる感じ、とでも言うのか。判ってもらえるかどうかわからないが。
まあ、同人誌レベルであろうなあ、と。例えば電撃の作家のデビュー作であっても、商業誌というのは結局発表までに審査員である作家の突っ込みとか編集部からの修正とかを受けて発行されるわけで、そういう意味で一人の作家の作品ではない。そういう「検閲」(悪い意味でなく、どっちかと言うと精神分析で言う「検閲」に近いかもしれない。どれを表に出してどれを沈めるかを決めるような)をあまり経ていない作品だなあと言う気がする。そんなもん、お前もそうだと言われればその通りではあるんだが。しかし目の前にいる読者と交流しながら作られたものではない、という感じはするんだよな(ネットワーク上での交流は除いている、念のため。直接会わないと反応を掴みきれない部分があると思うので)。
また、検索すると何件か指摘しているページが引っかかるけれども、確かに『ブギーポップ』シリーズ(特に初期)に似た部分が見られると思う。式がブギーポップで幹也が竹田啓二か。別に式の内面が宮下に似ているとかは思わないんだが、設定上やっぱり似ていると感じてしまうのは仕方がないであろう。学校では正体を隠している高校生である点、殺人に携わる点(ブギーポップに関してはこれはやや語弊があるが)などが。
また、似ていると思って読むと、浅上藤乃の設定も衣川琴絵に似ていると言えなくもない……ような気がする。財閥のお嬢様だったり、建設途中の施設に自由に出入りできて隠れ家にしていたり。
まあ、とりあえず肌に合わない、という一言が最大の感想かな。その割に随分語ったもんだが。

ともかくそんな訳で、一件目のモーニングコールを受けてから寝たという恐ろしい状況。仮眠1時間では手足が重い。

1時限目生理学。ごめん寝た。レポートの話すらほとんど聞けなかった(要綱は出ているからどうにかなるとは思うが)。
レジュメが既に全部手元にあるのだけが救いだ。後期は寝ないようにしたいと思う、いや本当に。

それから保健管理室に行って栄養師さんに会う。
「えーと、水木さんだったっけ?」
「……うーん、近いような遠いような?(苦笑)」
いつも間違われる苗字に「木」の入ったのが多いもんだから、実際は全然違うんだが近いような気がしてしまう不思議(笑)。
体重は順調に減っている。体脂肪は前回と変わらないが、これは多分歩いていない所為。でも熱中症よりましだろう。
気が向いたので身長も計らせてもらったら、4月頭から0.5cm伸びていた。ちょっと嬉しかったり。

帰りに古本屋さんによってまた浪費(笑)。
昼ご飯は菓子パン。甘くないのないかなあ。喉が渇くから避けたいんだよねあんまり甘いのは。

4時限目ドイツ文学演習。E氏に月曜の次の単元のプリントのコピーを投げ渡し(笑)。2回サボったら手に入らなかったのだとか。
ドイツの言語1の先生が来た上、内容もほぼ同じだったので(先生はその気はなかったらしいが、手間どっているうちに時間切れになって、結局発展が出来なかった模様)、例のごとく設定を書いていた。

帰って寝る。
起きたら22時30分、それからちょっとして、晩御飯を作って食べて洗い物をしたら1時。そこからレポート戦線が始まる(明日の5時限目が提出期限)。
「エレクトラ」の感想を書くことにしてしばらく粘り、5時ごろに完成。それから風呂に入って寝たら6時半。モーニングコールは7時15分(笑)。
起きられたかどうかは明日の日記を……。


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水門清哉(すくね)
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