【File057】オイラも海軍♪ヤクザな海軍♪・・・陽のあたらない小艦艇たち・・・前篇 軍艦洋画編Vol.4 |
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2002年09月23日(月)
暑ぢ~ッ・・・って、ついこの間までエアコン全開で寝苦しい夜を過ごしていたと想っていたら、今じゃ夜中は肌寒いくらい・・・また季節は移り変わっていくのね・・・。首相の訪北朝鮮によって拉致問題が急加速、拉致被害者の生存・安否の対応を巡り、またもや〝外務省〟が槍玉に上がっております。お役所気質は全然治ってないのですね・・・真紀子さんがガンバッていた頃にもっと膿みを出して貰っとけばよかったのに・・・。ある報道番組で、生存者の面談をした事についてのインタビューを受けた後〝俺だって好きで面談した訳じゃねぇ~ぞッ〟と迷惑そう&逃げるように英国に帰国して行く英国公使殿の姿が印象的でした・・・。それにしても、この間までマスコミやその他の皆さん、北朝鮮って言う時は決まって「北朝鮮・・・朝鮮民主主義人民共和国(舌噛みそ~ッ)」て、何かに遠慮するようにクドイ程言って(書いて)いたのに、今じゃ「北朝鮮」って呼び捨てかい・・・オイオイ!民主党のリーダー選挙・・・〝サポーター〟ってあんた、サッカーじゃあるまいし。モー娘。の後藤真希も潔く卒業したじゃん(意味不明)・・・見習ったらどうよ、政治家の皆さん! さて今回のお題は「戦艦」「巡洋艦」「駆逐艦」と特集して来ました〝洋画戦争映画に登場する軍艦〟編のVol.4・・・をお贈りします。実は偏屈なATFは、正規の軍艦より〝縁の下の力持ち〟な軍艦?たちが〝大好き〟なんです。そう俗に言われるところの〝小艦艇〟な訳ですが・・・それでは【開演ブザー】いつものように携帯電話の電源はお切り下さい。
【〝陽のあた・・・らない軍艦〟小艦艇たちの憂鬱】 〝小艦艇〟って言っても何ぞや・・・と仰る方もいらっしゃると思いますので、ちょっと説明をば・・・。〝海軍の軍艦〟って言うと、やっぱ主力艦だった〝戦艦〟今や水上艦艇の主力となった〝航空母艦〟便利な何でも屋〝巡洋艦〟働き者〝駆逐艦〟水中の殺し屋〝潜水艦〟などが〝陽のあたる軍艦〟として戦争映画にも多く登場するのですが、何も戦争はそれらの〝陽のあたる軍艦〟だけ行われている訳では無いのは、みなさんご存知の通り・・・。これら〝陽のあたる軍艦〟たちを陰でサポートする〝陽のあたらない軍艦〟たち。〝輸送艦艇〟〝揚陸艦艇〟〝各種母艦〟〝機雷戦艦艇〟などですが、これらの支援艦艇は、まだ良い方。軍艦と言いながら河川や沿岸でしか行動できない小型艦艇や、民間の小型船舶や漁船を徴用し沿岸哨戒や船団の護衛任務に就かされた特設艦艇、多島海(地中海や南太平洋)や海峡など限定された戦場で威力を発揮する小型高速艇等々・・・これら〝縁の下の力持ち〟な、名も無き〝ミニ軍艦〟を指して〝小艦艇〟と言います(大雑把だなぁ~) それでは、これら〝小艦艇〟が活躍・登場するATF的一押し作品を挙げて見ましょうか・・・。
【砲艦・・・ガンボート・・・河用砲艦】 その昔、世界の大国が〝列強〟と言われていた頃、アフリカや中近東、中国、東南アジアに〝植民地〟が多数存在していました。それら〝植民地〟で主に警備の任務に就くのが〝砲艦〟と呼ばれる小型の軍艦(軽武装・浅喫水・長期居住性等が特徴)です。特に20世紀初頭の中国では、各国が上海、香港、澳門などの国際港湾や各地の租借地の権益を守る為、港湾や大河(黄河・揚子江)に〝砲艦〟を浮かべ国家の威信を示威した〝砲艦外交〟が盛んに行われました。日本海軍も多くの〝河用砲艦〟を中国に派遣していましたが、多くは現地において建造(組立)されています。それは〝河用砲艦〟の特徴である〝喫水〟の浅さ(大河の上流まで遡航したり沿岸を航行する)の為、渡洋航海が危険な事によります。まあ小さいながら国威を代表してる訳で、日本海軍の〝河用砲艦〟は、れっきとした〝菊の御紋〟を持った〝軍艦〟・・・そう〝戦艦〟〝航空母艦〟〝巡洋艦〟と同列、〝駆逐艦〟〝潜水艦〟とかよりもランクが上なのですよ。そんな訳で(?)〝砲艦〟映画と言えばもうコレっきゃない『未来少年コナン』・・・じゃな~い(爆:個人的にはあの〝ガンボート〟好きでした!)・・・↓ 【砲艦サンパブロ1966】 1920年代の中国で揚子江警備の任に就く米海軍の旧式砲艦サンパブロ号(僻地での長期・怠惰な任務により乗員達の士気は最低)を舞台に、転任して来た素行不良の機関兵曹(演じるはご存知スティーブ・マックィーン・・・脚本に惚れこんだマックィーンが制作経費の半分を負担する事で主役の座を手に入れたそうです・・・)の生、友情、恋、死を、当時激化しつつあったベトナム戦争に対する〝反戦〟のテーマを含んで描き、1966年度アカデミー賞の作品賞、主演男優賞(S.マックィーン)助演男優賞(マコ)等7部門を受賞した名匠R・ワイズ監督による名作映画。中国民衆の一斉蜂起により水上に張られた防塞綱を切断する戦闘で、折角友情が芽生えた中国人機関室付苦力(〝パールハーバー〟のヤマモト提督役・・・早川雪舟、ショー・コスギ、サニー千葉に並ぶ日本人ハリウッド俳優マコ・イワマツ)を殺してしまった主人公の苦悩(デッカイ斧でグサリ!)ラスト、奥地に残された米国人救出作戦で、掩護の為ひとり蜂起軍に立ち向かい死んで行く主人公(マックィーンが華麗なBAR捌きを披露してくれます)の姿、その他に同僚の機関兵曹(大御所R・アッテンボロー)艦長(〝ランボー〟のトラウトマン大佐・・・R・クレンナ)などが印象に残っています。おっと肝心の〝砲艦〟でしたね!サンパブロ号は実際にフィリピンかどっかで使用されていたモノホンで、砲艦の特徴を良く顕しています。結構しっかりした艦体で、あんまり〝オンボロ〟には見えませんが・・・あんな船を一隻自家用ヨットで持ってみたいですな~ッ! 【アフリカの女王1951】 一次戦下のアフリカ奥地。飲んだくれ船長と信仰深いハイミス女性が、オンボロ蒸気船“アフリカの女王”号に乗り、互いに意識し、対立・協力しながら、行く手に待ち構える激流や大瀑布、大湿地を突破、暴虐を繰広げる帝政ドイツ軍に立ち向かうお話。〝アフリカの女王〟号も中々捨て難いキャラクターですが、やっぱ敵役でしょ・・・登場するのは内陸部の湖で我が物顔に君臨するドイツの砲艦・・・元々湖上を運航する貨客船か何かを改造した〝特設砲艦〟なんですが、奇襲に失敗し撃破された〝アフリカの女王〟号の残骸から湖面に突き出た魚雷?(ガスボンベにダイナマイトを詰め込んだだけ)に接触して〝一巻の終わり〟・・・なのですが、この〝特設砲艦〟結構威圧感がありました。原作は海洋冒険小説の巨匠C・S・フォレスター。主演男優賞(ハンフリー・ボガード)主演女優賞(キャサリン・ヘップバーン)監督賞(ジョン・ヒューストン)など1951年度アカデミー賞4部門を受賞!クリント・イーストウッドが制作した「ホワイトハンター・ブラックハート」って作品は、この時の撮影風景を舞台にした作品で『アフリカの女王』のメイキングとして観ると面白いかも・・・。 【中共脱出1955】 第二次大戦後、急激に共産化が進む中国で、一隻のオンボロ外輪船(アメリカのミシシッピー河を航行してる後装式外輪船と同じ型式の〝川蒸気〟を沈没に見せかけて分捕った船)を操って、反共側の村人を丸ごと香港に脱出させるお話。密貿易の腕を買われ脱出船の舵を握る事になるアウトロー船長をジョン・ウェインが、村人に慕われるアメリカ人医師の娘(ヒロイン)をハリウッドの美人女優ローレン・バコールが演じています。まあ〝砲艦〟ではないんですけど、同じく浅喫水のオンボロ船で、スンゴイ嵐の中、難所の海峡(原題の“血の小路”は、この海峡の呼称)を海図無しで突破する荒唐無稽な作品という事でご紹介。共産軍の接近で、村人の老若男女・家畜・家財片っ端から狭い船内に詰め込んで、オマケに船橋の上にはどこから持ってきたのか、マキシム機関銃まで搭載。まあ典型的反共プロパガンダ映画ではあります。共産軍の駆逐艦の追跡を巧みに振り切り(オイオイ)内部の裏切りを巧みに切り抜け、一行は無事ネオン溢れる香港に到着。完全無欠なハリウッド美人のローレン・バコールが画面いっぱい観れるだけが救いな映画です。
【魚雷艇・・・PTボート・・・MTB・・・Sボート】 どんなに厚い装甲で被われた主力艦も、水中部分(舷側・艦底)まで完璧な防御は出来ません。それじゃ、そこを狙える兵器を・・・という事で魚の様に自走する水中爆弾、所謂ところの〝魚形水雷=魚雷〟が考案されます(因みに〝機雷〟は〝機械水雷〟の略)初期の魚雷は、上手く水中走行しなかったり、信管が作動しなかったりと災難続きでしたが、序々に改良され、強力な兵器へと成長して行きます。一次戦中に急速潜航・・・違う・・・成長した潜水艦の主兵装となるのはもちろん、水上艦艇にも搭載(種に巡洋艦、駆逐艦、水雷艇)され強力な戦力となります。一発で大型艦をも仕留める事が可能な為、安価で高速・小回りの利く小型艦艇に搭載したら・・・英仏両国の間に挟まれたドーバー海峡やエーゲ海・南太平洋などの多島海は、大型の軍艦の行動が制約されます。ご存知の様に船舶は、その特性上船体が大きくなる程、旋回半径が大きくなります。このため狭い海域での戦闘行動は大きく制限されます。このため小型の艦艇が必然的に投入されるのですが、小型故に防御力(装甲)や攻撃力(火砲)が制限され必然的に残るのが速力・・・スピードです。高速を利して敵艦船に肉薄攻撃をかける・・・でも搭載した小口径砲や機関銃では、敵艦に止めが刺せない。それなら大型艦をも一発で撃沈できる〝魚雷〟を搭載したら・・・〝魚雷艇〟の誕生です。この手の小型艦艇に最も注目したのはイタリア海軍(MASボート)・・・狭い地中海やエーゲ海での戦闘にもってこいの兵器だからでした。イギリス海軍(MTB:モータートーピッドボート)ドイツ海軍(Sボート:シュネルボート)もこの種の兵器に感心を持ち多くの魚雷艇を開発します。米海軍は太平洋戦開戦以前は、この種の兵器の有効性を認識していませんでしたが、開戦後急速に整備を進め太平洋戦中盤以降は南太平洋戦線や欧州戦線に大量に投入します(PTボート:パトロールトーピッドボート)日本海軍は、この手の兵器の有効性を認知出来ず、また小型艇用の高出力エンジンが開発出来ず、米軍魚雷艇に苦戦する事になります。それでは前置きが長くなりました・・・戦争映画に登場する魚雷艇の一席です! 【魚雷艇109 1963】 米軍の〝魚雷艇〟が堪能できる映画のひとつ。後に第35代合衆国大統領となり悲劇の最後を遂げるジョン・F・ケネディの若き日を描いた作品です。クリフ・ロバートソンが若きケネディ中尉を好演。魚雷艇の内部構造や戦闘が堪能できます。廃棄寸前の109号艇と寄せ集めの部下を与えられながらも、どこか飄々と乗り越えてしまうケネディ中尉。高速試験中に図に乗って減速に失敗し桟橋に激突したり、前線基地に移動中の対空戦闘、日本軍に追い詰められた海兵隊を片道燃料で救出に行き沫や・・・。そして最大の見せ場は、日本軍駆逐艦による夜間強行輸送〝東京急行〟の待ち伏せ作戦中での駆逐艦〝天霧〟との衝突・・・漂流・・・救助。武装強化の為に陸軍(海兵隊?)が放置してた37mm対戦車砲を艇首に搭載したのに活躍の場面がなかったのは残念。大統領在任中に制作されただけに、大統領の品行方正さ、リーダーシップを強調した自伝的作品に仕上がっているのは仕方ないってとこでしょうか。戦場である南太平洋の風景が綺麗です。これだけ主人公を強調した作品なら、一般大衆受けするように戦場でのラブロマンス的エピソードのひとつくらい入れても良いようなものだが、女性(従軍看護婦)とのカラミが全くない(戦争ミュージカル「南太平洋」や「危険な道」「ミッドウェー」等とは偉い違いだ)英雄、色を好む・・・じゃないのか? 【コレヒドール戦記1945】 ジョン・フォード&ジョン・ウェイン黄金コンビにより太平洋戦争終戦直後に制作された作品。原題の『THEY WERE EXPENDABLE=彼等は消耗品だった』からして、戦時中に戦意高揚実録映画を撮っていたフォード監督とは思えないような重い内容の作品ではあります。太平洋戦争緒戦、日本軍の破竹の進撃により米比両軍の敗色濃いフィリピン戦線で戦う米海軍哨戒魚雷艇部隊。頼みの米極東艦隊は撃沈されたり退避したりで、残っている艦艇は哨戒魚雷艇のみ・・・しかも米軍でもまだ哨戒魚雷艇の有効な活用・戦法が確立されておらず、専ら魚雷艇の任務は哨戒と連絡・・・。日本軍の攻撃により次第に増していく損害・・・そんな中で隊長(ジョン・ウェイン)を中心に固い絆で結ばれて行く魚雷艇乗組員たち。(魚雷艇109と異なりラブロマンスを盛り込み)負傷した隊長と看護婦(ドナ・リード)とのほのかな愛・・・が描かれている。しかしジョン・ウェインって従軍看護婦がよっぽど好きなのか(「危険な道」等)?終戦直後なので実物の魚雷艇や軍用車両が大挙登場しマニアには嬉しい作品です。有名な「私は戻ってくる・・・」の台詞と共にオーストラリアに脱出するマッカーサー将軍と家族・幕僚たちが最後に残った魚雷艇で脱出したのはご存知の通り(グレレゴリー・ペック主演の『マッカーサー』でも有名なシーン)頼みの魚雷艇を失った隊員たちが、陸戦隊?となってコレヒドールへと行進して行くラストシーンには、彼等のその後(降伏、死の行進・・・捕虜等)の運命が強烈に映し出されています。ジョン・フォード監督は、この映画の監督としてのギャラ全額を復員軍人基金に寄付したそうです・・・。
【その他、太平洋戦線映画に登場する魚雷艇】 さて上記2作品は〝魚雷艇マニア〟には堪らない作品ですが、その他印象に残る〝魚雷艇シーン〟は・・・。 【危険な道1965】軍艦洋画編Vol.2でも書き込んだ作品で、ジョン・ウェイン演じる主人公トリー准将の息子(離婚した妻に引き取られ成長した)が海軍少尉として魚雷艇隊に配属されています。物語ラストの日本艦隊との決戦シーンで、海戦の露払いとして日本艦隊(大和?)に対し夜間襲撃をかけ、巡洋艦?に魚雷を命中させますが、砲撃により撃破、戦死を遂げます。登場する魚雷艇はどう見てもレプリカらしいですな。 【橋頭堡を攻撃せよ1960】ブーゲンビル戦線で、沿岸監視員?の親子を救出する海兵隊のお話ですが、ラストシーンで、救出地点の桟橋にたどり着いた主人公一行に迫る日本駆逐艦・・・その時、どこからか現れた一隻の米軍魚雷艇が駆逐艦に肉薄攻撃をかけるのですが、呆気なく砲撃で撃破され・・・ところが、海に飛び込んだトニー・カーチスが手榴弾を魚雷艇の残骸に投げると流出したガソリンが爆発し・・・見事駆逐艦を撃破したのでありました・・・凄げ~話です。 【太平洋の翼1963】太平洋戦争末期、制空権を奪還する為、源田実大佐の発案によって松山に編成された精鋭第343航空隊の物語・・・で、外地で生き残っているベテラン搭乗員達が日本へ戻る為、沿岸哨戒の米魚雷艇を焚き火でおびき寄せ、呆気なく鹵獲してしまうシーンがありました・・・。
さて最後に控け~ぇしは・・・戦争映画の中で登場するシーンが非常に多い小艦艇は・・・と聴かれて即答できるのが、コレ〝上陸用舟艇〟です。沖合いに停泊した輸送船から兵員や装備、車両を揚陸地点まで運ぶ小型の舟艇(戦車等の大型車両が搭載できるものは結構大型だが・・・)上陸シーンのある映画「史上最大の作戦」「プライベート・ライアン」等数え切れません。しかし映画のストーリーが進むにつれ〝忘れ去られ〟てしまう悲しい存在・・・所詮は前座、脇役メカ・・・爆・・・なんですよ。そんな中で唯一〝上陸用舟艇〟が主役級の活躍をする作品があります・・・。 【全艦発進せよ1956】 戦前、外国航路の大型貨客船だったベリンダ号は、開戦とともに海軍に徴用され上陸用舟艇母艦に改造されます。貨客船ベリンダ号の船長だったマクドーガル(演じるはジョージ・ネイダー)は自ら指揮した船への愛着から海軍に志願し、ベリンダ号の揚陸指揮官として着任。そこに駆逐艦艦長として武勲を立てた新艦長(演じるはジェフ・チャンドラー/本当は巡洋艦の艦長に成りたかったらしい)が着任します。新艦長の激しい訓練により最初は寄せ集めだった乗組員たちも、次第に揚陸戦のプロフェッショナルに成長して行きます。数々の上陸作戦とエピソード・・・いい加減なヤツかと思っていた副長が実は良いヤツだったり、艦長さへ煙に巻く残飯処理係、日本軍の反撃によって海岸線に追い詰められた海兵隊救助の為、珊瑚礁を突破する新米少尉、乗組員たちの不平・不満による士気の低下を防ぐ為に、怒りの象徴として艦長が造らせる〝赤いヨット〟艦長の負傷等々・・・を経て、クライマックスの沖縄戦へと向かって行きます。沖縄海域における日本軍の激しい特攻攻撃・・・奮戦空しく大きな損害を被るベリンダ号、重傷を負う艦長、多量の浸水により、もはや総員退艦も時間の問題・・・かと思われた時、乗組員一丸となっての復旧作業が開始されます。目指すは損傷艦艇の集結地、慶良間チャージ。遂に機関が故障し航行不能になった時、重傷の艦長が最後に発した一言〝子は親を助ける・・・〟ええ映画やな~ッ。何よりも上陸用舟艇・・・ヒギンズ艇ってヤツですが・・・がいっぱい登場するのが嬉しいです。機銃搭載武装タイプなんかも登場してます。海兵隊救出の為、珊瑚礁の中の狭い水路を手探りで進んでいくシーンなんか、流石は上陸用数艇・・・だよ。メジャーになる前のクリント・イーストウッドがチョイ役の看護兵として登場してます。
てな訳で『陽のあたらない軍艦』前篇は植民地の〝砲艦〟と太平洋戦線での〝魚雷艇〟〝上陸用舟艇〟の登場する作品について書いてみました。次回は、さらに激闘続く〝欧州戦線の魚雷艇〟と上陸作戦と言えばコレ・・・について書いてみましょう・・・それでは次回お楽しみに【続く】
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