イツカノキズアト



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2004年10月28日(木)
鳴らない携帯。紙面上の憧れ
メールを送ったのに、鳴らないケータイ。
特別な、個人用の着メロ。
その着メロが鳴らなくて。
私は堪らなく落ち込んでいて。
切ない文章を読みながら、紙面上の二人に己を重ねた。
それはとても愚かな行為で、読み終えたあとは最悪な気分になった。
ただただ惨めになった。
二人はとても幸せそうで、私も嬉しかったけれど、やっぱり惨めだった。
紙面上の文字の羅列に憧れるなんて、どうすれば良い。
そこまで追い詰められている。
誰かに言わずにはおられなかった。
涙はあまり出なかったけれど、自分の想いの深さを、思いの外実感した。
嗚呼、私はどれだけあの人を愛しているんだ。










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