イツカノキズアト



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2004年10月14日(木)
高く高い壁
目の前には高い高い壁があると思ってました。
でも、それを超えられるのは「私」ではないし、「私」だけは
超えられることは無いだろうと思っていました。
けれど、その壁は、多分誰も越えられることの出来ない壁だと言うことを知りました。
『私以外にも』。
そんな安堵は全くありませんでした。
あったのは諦観。
やはり私では駄目だと。
超えることなど出来ないのだ、と。
胸の痛みはありませんでした。
ただ、緩々とした絶望感がありました。
似たようなものかな、とも思いました。
私にも、私の中にも壁がある。
それはなんびとも越えられることは出来ない壁。
誰も知りはしない。
四角い高い壁に囲まれたその部屋は、きっと一生そのままだろうと思いました。
一生変わらずそこにあって、変わらず一方を見つめ続けているのだと。
私の不毛は一生終わることは無いのだと。
幾ら幸せを獲得しようと、私の中の半分は幸せになることは無い。










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