今年もやっと‘春うらら‘の季節になり、なんかほっこりとします。毎年わたしの家の玄関のところに植わってる柊の木がちょうど春のお彼岸の頃になると黄色い花を咲かし、ほのぼのとした好い匂いを辺りに漂わします。この柊の木は春は黄色の花、春が過ぎ夏になる頃には緑色の実になり、この頃には香りは薄れる、夏から秋になると紫色の実になり、冬になると枯れた実になる。毎年きっちりと自分の身の役目を果たしたはるのは「えらいなぁ〜」と、このちっちゃな庭の中で自然もの達は「えらいなぁ〜、かしこいなぁ〜」と、ふんわりとした香りの中で柊に思わず語りかけてしまいます。さっきＴＶで「桜が咲いても、さだまさし」というのを見ていましたら、「自分の桜」と言うお話をしてはって、作曲家の（故）山本直純さんが、「今年もぼくの桜に会いに行くんです」やったかな・・・みたいなことを、おっしゃったんで、さださんが、「桜の木を植えて持ってらっしゃるんですか？」とたずねはったら、「いや、しらんが、そこにある、その桜がぼくは大好きでぼくの桜にしてるんです」とおっしゃったそうで、それから、さださんも‘自分の桜’というのを見つけて毎年その桜さんに会いに行かはって、そこでその桜さんと一緒に酒盛りしはるそうで、これは好いこと聞いたと思い、わたしも今年は、わたしの桜さん探し、しょうかいな、と・・・。
桜はパッと咲いてサッと散って行くから何故か、はかないように思われるけれど、桜の木は５００年６００年と手入れをしていれば生きていたはるから、毎年絢爛豪華に花を咲かせ、夢夢しく、はらはらとぱっと花を散らして・・・桜自身は何の欲得もなく、なんとも、ほんまに、すごい・・・。そうそう、わたしはこの京都の中でどこのどんな桜の木にしょうか・・・ちょっとあちこち見にいかんと・・・と、思うてる・・。そうそう今年はギックリ腰でもうえらいめにおうて、（ドイツではギックリ腰のことを"魔女の一撃"と呼ぶそうです）まぁ、ぼつぼつ治ってきたんで、わたしの桜さん探ししょう・・・と。