桜。 - 2006年03月30日(木) 6年間通った学校から離れるのは、やっぱり少し切なくて。 自分の好きなことをするために、自分で選んで決めた学校だから。 この学校には良い思い出しか浮かばない。 そんな幸せな学生生活だったと思う。 論文用の資料とゼミ室の鍵を1年生に手渡して、 学生証を大学院室に返却して、 生協に会員証を返却して、 それでようやく全部終わり。 学生棟も教室も、ハード面は何も変わらないのに、 ここに自分の居場所はもうどこにもなくなっていて。 卒業したんだな、と、しんみり感じた。 こうやって人が入れ代わり、ソフト面が更新される中で、 あの場所から動くことのできない無機質な建物たちは何を思うんだろう。 自分もたくさんの想いや記憶を抱えているのだから、 あそこには数え切れない想いが刻まれてゆくんだろう。 そう考えたら、眩暈がした。 満開の桜を見る度に、 自分はこんな風に別れてしまった人や思い出を、 記憶の中に探していたりする。 ...
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