一本だった道が 二本に別れた
君は左 僕は右
気付かず歩き出した
繋いでいた手も
気付かず離した
夢中に歩いた
初めての場所 初めての空気 初めての仲間
君が隣にいないことには 気付かずに
いつからか 僕は 君が隣にいなくても 平気になった
振りを覚えたのではなく 単純に君の不在に慣れた
離れた距離を 省みることもせず
君は君の場所で 輝いていてくれればいいと
そこに 僕の存在は不要だと そう思ったから
君を想う気持ちも薄れ 君への執着も薄れた
それがたぶん 君と僕の『最良の関係』に繋がると信じて
僕は君を要らなくなったわけじゃない 君がいなくてもだいじょうぶな僕になっただけ
君が輝くように 僕も輝きたいから
君に寄りかかるばかりでなく 君に依存するでもなく
僕は僕 君は君
そう、思えるようになったから
手を伸ばせばまだ 君を捕まえられるだろうか
たぶん 僕は変わった
そして 君も変わった
どういう風に?
きっと悪くはないはず 新しい関係を築くには
たぶん此処がベストポジション
君の姿が見えて 君の声が聞こえて
手を振れば 手を振り返してくれて
近付き過ぎず 遠からず
此処にいれば 君を傷つけることもないだろうし 僕が傷つくこともないだろう
だからこの場所で 君を想うよ
輝ける日々でありますようにと
君に祈るよ
15年目の 絆を信じて
君へ
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