*未完成のお城*

2006年10月28日(土)  散文。

世界が狭い

こんなにも不自由だったなんて

思わなかった

たったひとつの決別

あたしのなにもかもを削ぎ落とした

狭い世界に

ひとり

放り出されて

頼る手もなく

すがる影もない

誰もいない

此処はあたしの生きる場所ではないのかも

なんて

考えてもそれはただの逃避で

現実を受け止められない弱さが生んだ視界

信じてるよ

キミのことを

キミたちのことを

「独りだ」と思う時

キミたちの存在に救われる

会いたいよ

会いたいね

世界は広かった

「広がった」んじゃなくて

「広かった」んだ

あたしが見ていなかっただけ

こうやってきっといつも

大事なものを見過ごして来たんだろう

例えば最初の彼氏

「恋人」にはなれなかったけど

今ならどうなるだろう

あぁ、もう結婚しちゃってるかもね

ふと

会いたい、と

思うのは

この気持ちは

たぶんまだ恋ではないけど

近いもののような気がする

なんて、言ってみたりして

トモダチ、ほしいなぁ

友達(仲間)はたくさんいるのにね


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hinase