広島と札幌の歩き方。 : : 目次 : 手紙

  2010年05月26日(水)  
  広島でも札幌でも。 

白石区でも江別でも、だ。

彼が広島から札幌に居を構えたのが2007年春のこと。
あれからかれこれ3年が経ちまして。

来月、彼は広島へ帰るのです。

おお、こう書くとまるで終わってしまうようだが
いやいや、そうではないのだよ。

ご実家の仕事のこと、
ご家族の事、本当にいろんな事がたくさんあって。

私が彼を愛している理由のひとつに
「家族思いである」ってところがあってね。

そりゃ家族を愛するなんて当たり前のことなんだけど、
実際そうでもない人がいたりするじゃない。
彼は親御さんを本当にいたわって、愛している人でね。

人として、尊敬できるところなんだよね。

そんな彼のことを、
今必要としているご家族がいるのをわかっていて、
なぜに私が引き止められようかと。


この日記の始まりは10年前。

あの頃の私達の中にあった思い。
今すぐには無理でも、近い将来か、遠い未来かに、
描いていた「一緒になる」姿。

10年経って、今思う。

私は三人姉妹の長女。
妹二人はそれぞれ長男坊のご主人をもらい、あちらのご両親と同居。

私はね、やっぱり母を見る義務があると思うの。

「義務」って言い方はおかしいな、
なんだろね、母に恩返しをしないといかんのよ。

もうかれこれ30年以上も前に父が死んで、
それから女手ひとつで私達を育ててくれた母に、
ちゃんとするべき事はしないとさ。

こういう気持ちを抱かせてくれたのも彼なんだけどね。

私は子供達が独立したら、母と住もうと思ってる。
彼は広島で、家族と共に家業に勤しむ。

「一緒になる」って、実はものすごく難しいんじゃないのかなって。

それでもね、別れるとか、そういう思いは全く無くて。
(あくまでも私の中では、ね。)

この先どうなるかわからない。
一緒になるとかどうだとか、それはほんとにわからないんだけど。

ただ、私は彼がどこにいたってずっと愛してる。

だからね、続くの。
まだまだ続くのよ。

どこにいても、私達の『歩き方』は、ずっと続くんだよ。

: 筆 : しおんとゆき  
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