広島と札幌の歩き方。 : : 目次 : 手紙

  2006年02月26日(日)  
  競馬界のいい人・松永幹夫。 

調教師になっても、やっぱりいい人。

思い出のレースは何かなあ、
好きな馬はどれかなあ、と考える。

イソノルーブル・ファビラスラフィン・キョウエイマーチ、
チアズグレイス・ファレノプシス・ヘヴンリーロマンス。

G1を勝った馬達はもちろん印象深いし大好きなんだけどね、
他にもたくさん、いい馬に乗ってきたんだよね。

ナリタブライアンの騎乗依頼を断って、
天皇賞に出走・・・するハズだったマイシンザン。
ブレーブテンダーとヒコーキグモ、両方乗って欲しかった、
メジロブライトにはすっかりやられた、くっそー、なんだい!
ロンドンブリッジは牝馬三冠を獲る馬だと本気で思った、
ボールドエンペラーの怒涛の追い込みにびっくりしちゃったりもした、
ニホンピロウイナーの仔なのに菊花賞3着!嬉しかったぞメガスターダム。

そして私の偏愛馬。

騎乗停止をくらわせ、重賞勝ちをプレゼントし、
振り落として怪我をさせ、コースレコードをたたき出す。

ゼネラリストが大好きだった。
幹夫さんが乗る、ゼネラリストが大好きだった。

騎手生活最後の今日、
まさか重賞勝つなんてね、出来過ぎじゃんかと思ったよ。
最終もしっかりと勝って、きっちり1400勝目。

絵になりすぎるよね。

家に帰って何度も何度もビデオ観た、
抜けてくる黄色い帽子が切なくて嬉しくて寂しくて、涙が止まらんのよ。

もう、こんなふうに馬に乗る姿を見る事は無いの。
もう、とりあえず幹夫さんから!って馬券買う事は無いの。
もう、馬柱の騎手欄にある『松永』を探して乗鞍数える事は無いの。

寂しい、やっぱすごく寂しい、寂しいんだけどね、
これから先の、新しい夢に向かって歩き出した人だから。

調教師になっても変わらず応援するもんね。
『松永幹厩舎』を全面的に応援するんだもんね。

とりあえず幹夫さんから!は不変、なんだな。

: 筆 : しおんとゆき  
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