広島と札幌の歩き方。 : : 目次 : 手紙

  2003年02月02日(日)  
  SPROUT. 

昔むかし連載されていたある漫画がありましてね。

増え過ぎたコミックスを処分する時も、
この漫画だけは絶対に手離したくない大好きな作品で。

その漫画の『その後』のシリーズが今連載中で、
コミックスもすでに2巻が発売。
あの頃の登場人物はちゃんと年をとっていて、
今は彼等の子供達が悩んだり傷ついたりコマしたりしてる。

ちょっと気になる事があったので、
ネットでいろいろ検索しているうちに、
その作者の息子さんが作っているHPを発見、
そこには管理人の親父サンの日記がUPされておりました。

なんかねえ、感慨深いというか。

自分がもっと大人になったらあんな恋愛をするのかね。
いろんな人の間で揺れ動いてみたり、
ストレートに気持ちをぶつけたりするのかねえなんて
憧れていた彼等の年代をとっくに通り越して、
気がつけば私はすごく大人になっていて。

時間はあきらかに流れている。
私は確実に年をとっている。

若者の気持ちとか子供の心とか、理解しがたい部分があって、
何を考えているのかまるでわからない時があって、
そういう事で憤ったり必要以上に声を荒げたりしてしまう自分が、
ふっと冷静になった時に情けないやら悲しいやらでさ。

あの頃私が思ってた『なりたくない大人』に、今の私はなっているのかな。

: 筆 : しおんとゆき  
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