日記のような雑記

2007年04月22日(日) 「蟲師」見てきました。

最近漫画を読み始めの、アニメ見始めで、ハマリたてほやほやなのです。
私より旦那さまの方がハマってるみたい。

てなわけで、仲良く二人で見に行ってみました。

え〜、一言で言うと、よくわからなかった…です。
まあでも、見ないよりは見て良かった。

ええと、役者さん達は良かったと思います。
オダジョーは思ったよりギンコっぽくてとても良かった。映画の前に、テレビか何かで「東京タワー」のインタビューを見てしまって、オダギリギンコが全く想像できないまま映画館に行ったのです。そしたら、ちゃんとギンコだったのでほっとしました。
あと淡幽は可愛かったし、たまさんは完璧だったし。
なぜか虹郎がすごくいい役になっていましたが(笑)


※※  <以下ネタバレ>  ※※










2時間の映画にするのに、ギンコとぬいの話をメインにしちゃったのが、どうもしっくりこない感じでした。(あるいは逆かもしれませんが。ぬいの話を映画にしたかったのかもしれないですけど)
映画が見せたかった要素と、私が見たかった要素がずれていた感じです。
ギンコが主人公で、ギンコと蟲を見せる話なわけで、それはもちろん共通なのだけど。

もっとライトにして欲しかったというか…。うーん。
旦那さま曰く「雰囲気がホラーになっていた」とのことで、それはなるほどと思いました。
あと、時代考証を(たぶん)ちゃんとやったために、原作の雰囲気から離れちゃったとも。電気の話とか、タバコの吸い方とか。
蟲師って明治あたりっぽいけど、時代不詳な所が魅力のひとつでもあると思うのです。ギンコの服とかさ…。
だから、あんまり「このあたりの時代ですよ」って言わなくていいんじゃないかと。衣装とか家とか見たら、想像できるし。


あと「やわらかい角」のエピソードで、なんで真火を女の子にしちゃったのかとか。
女の子の真火が、簾子に似てるとか。
なんで「緑の座」をやらなかったのかとか。初めての人にはいちばんわかりやすくて親切な話なのに…

で、で、いちばん気になったのが、時代物ならではのリアルな汚さの描写。
確かに、ギンコは流浪の人物だから、同じような境遇の人達がどんな様子だったかってことを描いたんだと思うのですが。
でも、それって「蟲師」に必要だったのかな〜と思って。
リアルに時代性を描写して、CGで蟲を描いて…っていう対比が欲しかったのかな。それで説得力を出したってことかなあ。

でも、私はもっと幻想的に描いて欲しかったです。
オープニングとか、雪に埋もれた村とか、キレイだったから期待しちゃったんだけど…。
だから、虹のお話は良かったです。

ラストとかはもう…あ〜ほんとによくわからなかった。
どういう味わい方をすればいいのか全然…。
部分部分に素敵なシーンはあるのに…。
「たま痛恨の手落ちじゃ」(うろ覚え)とか。
「これは道行きじゃぞ」とかさ。可愛いよ淡幽!

全体の感想となると、はっきり「面白くなかった」になってしまうわけで。
乱暴に言うと、もっと真っ直ぐ作って欲しかった感じ。
暗く暗くするなら、もう淡幽との恋愛メインとかでいいからハリウッドみたいに安直に作って欲しかったくらい。


3日前に「バッテリー」観ちゃったから余計そう思うのかな…。
でも旦那さんとは「どれだけがっかりしたか」で超盛り上がってしまいました。

バッテリーの感想はまた後日。絶賛感想ですが(笑)


 < 過去  INDEX  未来 >


名塚真路 [HOMEPAGE]

My追加