せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2009年09月25日(金) 立ち稽古と演劇トライアスロン

 9月25日(金)
 劇読みの稽古三本目、短編連続上演の稽古初日。
 熱は、まだ下がりきらないものの、一本当たり3回しかない稽古なので、えいっと起きて出かける。
 今日の稽古場は、印象の稽古場のすぐ近くの施設。
 はじめましての御挨拶、そしてまずト書きの読みの指定と読み合わせ。
 その後、さっくり読んでもらって、演出プランの説明をする。
 僕は、この演目で3本目(台本としては5本目)だけれど、出演の俳優さんたちも同様に何本もかけもっている方が多い。
 今日の短編に出演している小泉真希さん、河合杏奈さん、はなたろうさんとは「時はおもちゃ箱に詰めこんで」で、及川陽葉さんとは「月、白き水晶の夜」でもご一緒している。彼らは他の作品にも出演しているので、僕以上に同時進行で稽古が進んでいる感覚は強いだろうと思う。
 今回、音響の青木タクヘイさんのところの柳川しおりさんが全作品のオペレーターをするのだけれど、7演目、9作品のオペレーションをするのは、まさに「演劇トライアスロン」ですよと話したところだった。
 僕もこんなところでぜーはーしていてはいけない。
 終了後、演出助手でついてくれている、劇団劇作家の黒川陽子さん、有吉朝子さん、舞台部の三浦実夫さんと打ち合わせ。
 黒川さんは短編「どっきり地獄」、有吉さんは「月、白き水晶の夜」、三浦さんは「金の卵1960」の作者(三浦さんはG.comの「金の卵1970」の作者でもある)。
 本業は劇作家のみなさんに、小道具や衣装の相談とお願いをあれこれする。
 劇団劇作家のみなさんは、他にも代表の篠原久美子さんを初めとして、毎回の稽古場に来て、スタッフとしての仕事をいろいろしてくれている。
 小劇団は、作家、演出家、俳優がいるもので、こういった中間のポジションの仕事をしてくれる人が大勢いるというのは、実はめずらしいのではないかと思う。
 作家、稽古場では、さらっとスタッフになっているというのが、何とも言えず、潔く、いいなあと思える。
 そして、とっても大助かりでありがたい。
 短編の連続上演は、三本の全く違うテイストの違う戯曲を6人の俳優が続けて演じる。
 その続き方、もとい続け方をあれこれ考える。
 読んでもらった印象は、「立ち稽古してみなきゃわからないなあ」というもの。
 リーディングで立ち稽古というのもなんだか不思議なかんじだが、次回の立ち稽古がとても楽しみになった、今日の初稽古だった。


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