せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年02月20日(月) 富士見丘小学校演劇授業

 1時間目からの授業。中学校に向かう去年の6年生何人かすれちがい、挨拶する。
 今日は、前半、チームに別れての授業。前回の荒ら通しを踏まえての練習。セリフを覚えてきて!と話したのだけれど、授業前に廊下で会ったジュンヤくんに「セリフ覚えてきたよ!」と元気に挨拶される。よしよし。
 まずは、久しぶりの発声練習から。自分の声をちゃんと聞くことが大事だと僕は思う。ただ大きな声を出そうとするよりも、自分の声をまずは聞くことが大切なんじゃないかと。子ども達は、声を出すことにまず照れていて、それでも、ハミング、胸のひびきをかんじて、部屋全体に広げるということをやっていってもらう。
 お休みの人が誰もいないフルキャストでの稽古。図工で作った、カラフルに模様を描いた木の板を小道具にすることにして、いろいろ使ってもらう。
 どうしようかというのは、ほとんどその場でどんどんやってもらって、決めていく。壁になったり、牢屋の格子になったり、門番の武器になったり。いつまでも持ったままだとつらいので、どこかで手から離さないといけないのだけれど、どうするかを考えてしまう。バタンと床に倒したら、音も迫力があって、なかなかおもしろそうだ。早速、採用する。
 完璧ではないけれど、セリフが入ってきているので、いいテンポで芝居が進む。最初に登場する4人には、ボールを投げ合いながらやってとお願いした。むずかしくて、苦労していたけれど、明らかにボールなしのときよりも、セリフが届くようになる。そのことを、確認する。
 体育館に移動して、全体の流れをやってみる。今日は、出番のないときに、どこにいるかを決めることを目標にする。
 75人の子ども達が、いくつもの場面に登場するので、大勢をあちこちに動かしながら、順を追っていく。
 「未来の友情」のラストは、「当たり前のように」全員が登場する。舞台の上にただ一人いるヒデキくん。いい場面だ。その後の地震の流れはややあたふたと。最後の卒業証書のシークエンスは、時間切れでおしまいまでできなかった。
 授業のあと、今日も校長室で打ち合わせ。給食をいただきながら。
 新しいアイデアがまたいろいろ浮かぶ。次回、やってみようということがいくつも。
 昼休み、今日の授業を撮ったビデオ、子供たちが「確認したい」ということで学校放送で流していた。僕たち講師の声はよく聞こえるんだけど、子ども達の芝居になると、かなり聞き取りにくい。職員室に「すみません、ボリュームを上げてください」という電話が教室からあったそうだ。副校長先生が「これでいっぱいです。」と答えたそう。子ども達は、改めて自分たちの声の大きさ(小ささ)を知ったかもしれない。次回はどうなってくるか、楽しみだ。
 台本をなくしてしまったというヒデキくんに僕の名前の千社札のシールをはった僕の台本を渡す。体育館に行ったら、「はい」とホカロンをくれた。どうもありがとう。


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