せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年02月01日(水) 富士見丘小学校演劇授業

 富士見丘小学校の授業。先週につづいて、3チームに別れての練習。
 今日は、靴をぬいであがる部屋が割り当てられて、一度集合してゲームをしたあと、渡り廊下を通って、校舎のはじの部屋に移動。
 今日は、中学校の受験のためお休みが多い。僕のところは3人。代役をやってもらって、今日はまず読み合わせ。
 前回、「セリフってどうやっておぼえたらいいんですか?」と質問した男の子が、とてもがんばっていた。彼の頑張り方が、ほかのみんなをひっぱっていたと思う。
 一度読んだ後、声を出す練習をしてみる。これまでの授業では、「大きな声を出そう」という練習は一度もしてない。でも、今年は体育館でマイクを使わない、しかも観客に取り囲まれたセンターステージでの発表。
 ただ「大きな声を出そう」というのでない、指導のしかたはないだろうかと、先週の授業のあと、先生方と話した。今日は、僕なりの声についての授業をちょっとだけ。
 小さな声もとてもステキだから、小さな声の自分はだめな自分だから、大きな声を出せるようにしなくちゃいけないというのではなく、小さな声の自分も大事にとっておいて、大きな声も出せるようになってみようと話す。
 テレビのボリュームを上げるように。テレビの中の人は同じことしてるだけだけどねと。
 大きな声は怒鳴り声じゃなくて、カラダに響いている声なんだよと話し、声帯と共鳴の話、それから、ハミングから「ma」の発声まで、鼻や背中や胸が声で震えているのを確かめてもらいながら、進めていった。15分ほど。
 これは、フライングステージの稽古でいつもやっていたこととほぼ変わらない。大事なのは、意識することだ。子ども達にも、普段、みんなが普通に出来ていることを、確認しているだけですと話す。
 その後の二回目の読み合わせは、一度目よりものびのびとできたと思う。
 渡り廊下を一緒に授業をした扉座の鈴木里沙さんと話しながら歩いて、全員集合。子ども達のダメの通りのよさはすごいと話し合った。
 今日も他のチームのようすを聞いて、わくわくする。75人でできることと20人でできることは全然違う。その違いとおもしろさが新しく生まれているんだと思う。子ども達もそのことを楽しんでくれているといいなと思った。


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