あたしの日記
Век живи, век учись.

毎日が闘い。生きてる限り、勉強。
そんなロシアのことわざ。

イクにイケない、あたしにぴったり(笑)

こんなことをしてみました。

2001年12月15日(土) そしてわたしは今日も夢想する。

そしてわたしは今日も夢想する。
夫を殺す夢だ。

最近の夫はやたらに口うるさい。

食事の最中にゲップをするのはまぁしょうがない。
口のまわりにいっぱい食物のかすをつけたまま拭こうとしないことも我慢しよう。しかし最近の口うるささはなんだ。

不便なこの田舎で車の免許のないわたしは我慢に我慢を強いられる。11歳年上の夫は肥満体ですでに糖尿病予備軍。高血圧、高コレステロール、高脂血症、眼底出血。医師に言われた通りの食事を用意しても、無駄。目の届かないところでダメなものを食べてくる。うるさく言っても聞く耳などない。

11歳年上であれば少なくとも平均寿命から言ってもわたしの方が長生きをする。夫が死んだら二束三文であってもこの家は売り、小さくてもいい、都心のマンションに引っ越そう。そう考えていたのだが先日、朝ニッポン放送で都心の高級マンションを老人が購入することが増えているような話をしていてついつい口をすべらせてしまった。

「あたしもそう考えているわ。あなたにもしなにかが起きたらあたしは免許がないしもう少し都心に引っ越したいなぁって。」
「なんでそう思うんだい?」
「だってここにいたら具合が悪くても病院にさえ行けないんだもの」
「そうか」

そのときはこんな会話で終わったが翌日から夫の嫌がらせが始まった。

なにかにつけて口やかましい。細かいことに文句をつける。毎日食事をして寝るだけの夫。一緒にいてもなにも楽しいことがない。今まではうるさくない分だけ同居人としては悪くはなかった。

夫の母は3年前に自分の夫を見送りそして同居していた娘、つまり夫の妹を去年ガンで見送った。来年の春には近所のアパートに越してくるという。舅の墓が近くにあるので墓守をしたいというのだ。

「一緒に住みましょうよ」
「わたしは今までやりたいことがあったけれどもずっと病人の守をしてて我慢してきたの。いつ寝ても何時まで起きていても誰にも文句を言われたくないわ」
「それなら寂しくなったらいつでも一緒に住みましょうね。」

元より長男だった夫が家を購入するときにオトナ4人で住める、縁側でのんびり庭が眺められる家を、ということで購入した家なので嫁のわたしが否やを言える立場ではない。自分の母親が近くに引っ越してくるということで不憫を感じたのかどうか、夫はどうやらわたしを追い出しにかかっているような気さえしてくる。

きのうはついに、出て行け、というせりふが夫の口から出てきた。
朝食のあと、次の食事の米を研いでいる音をなにか他の音と勘違いして文句を言ってきたので今米を研いでいるのよ、と答えたわたしに、朝から米を研ぐな、とまた罵声を飛ばしてきたのだ。自分の勘違いをごまかすための大声であることくらいわたしにだってわかっている。だから黙って米を研ぎ続けているわたしの背中に向かって出て行け、と怒鳴ったのだ。

頭金を出してくれたら出て行きます。

わたしはそう答えたが心の中は浮ついていた。

都心のマンション、例え1部屋しかなくてもいい。
自分の好きなものだけ置き、自分の世話だけしていればよい。こんな生活ができるなら・・・・・・






そしてわたしは夫を殺す夢を見る。


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