2002年05月12日(日) |
ややベジタリアン − 味覚嗜好の変化
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去年のいまごろから、だんだんお肉を摂らなくなりました。
狂牛病だの口蹄疫だのを考えて、というのも少しはあるのですが、単純にあまりおいしいとか食べたいとか思えなくなったのが主な原因です。
そもそも3年くらいまえから、お肉を口にすると気持ち悪くなるときがありました。
常にではなく、食べられるときと食べられないときがある感じ。食べられないときは、以前は大好きだった生ハムすらだめ。
だから、突然お肉を摂るのをやめたというのではなく、以前よりも意識的に減らしたという感じ。
以前は忙しいと、スーパーでサラダのパックと黒いパンを買って食べていたのに、使われているドレッシングがおいしく感じられなくなってから、それもあまりしなくなって。
石けん&ハーブ生活のために米酢を買いに、よく中華系スーパーに行くようになったので、そのたびに近くのスーパーにはない野菜を買い込むようになり。
お肉はスーパーで見かけたときに身体が猛烈に「食べたいっ!!」と言うときにだけ買うようになりました。
* * *
そして1年くらいたった今、好きな食べ物がすっかり変わってしまったことに気がつきました。
以前は筋金入りのチョコ中毒だったのです。
こちらではスーパーはさっさと閉まるし、コンビニもないので、夜どーーーーしてもチョコレートが食べたくなったときは、マクドナルドにチョコマフィンを買いに行ったくらい。(苦笑)(パリのマックのチョコマフィンはしっとりしていておいしいのです (^-^))
それが、もう半年以上「もーれつにチョコが食べたいっ!」という衝動はなくなっています。買い置きはしてある(苦笑)のに、手をつけてないという、以前だったら正気の沙汰とは思えない状態。ほとんど毎日のように食べていたのですから。
チョコの代わりに甘いものは果物や、ドライフルーツ入りのシリアルで摂るようになりました。
お肉なんて、サーロインステーキも、小羊のステーキも大好きだったのに、もうステーキ自体を食べたいと感じない。珍しく食べたいと思って煮物に加えても、1日目はおいしく食べられるけれど、2日目は避けてしまう。
代わりに大好きになったのは野菜。大好きというより、お腹の辺りが「足りてないよー!」と訴えてくる感じ。(笑) はいはい、わかりました、作りますよとお料理する。
生野菜のサラダはお酒を飲むときと真夏以外はあまり好きじゃなくて、はじめは炒め物、最近は煮物が中心です。
生野菜が苦手なのは身体を冷やしそうな気がするから、かな。
一人暮らし1年目のわたしの台所には醤油も炊飯器もなかったので、日本人の友人が来るたびに驚かれていました。それくらい筋金入りの洋食好きだったのです。
フランスに住んで、イタリア料理の食材で日本ではなかなか手が出なかったものが安く簡単に手に入るのだから、わざわざ日本の3倍もする日本食材を買う必要はないと思っていました。
それがいまでは昆布と鰹節で出汁をとる始末。(笑)
3年くらいまえから徐々に起こっていた変化がここへ来て確定的になったようです。
そうそう。 先日、掲示板で匂いの記憶の話が出ていましたが、うちの母は出汁をとるのに昆布を使うことは滅多になかったので、昆布だしの香りをかぐとわたしは「あー懐かしい日本だぁー」と思います。「母の味だぁー」ではなく。
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余談1: 日本食材はたいてい一時帰国のときに日本で買って持ってくるか、母に送ってもらうかしています。体調の悪いときなど急いで手に入れたいときは日本食材屋さんで買いますが、Kombu や Umebosi などは近所の自然食材店で手に入ります。
余談2: 昨年末から野菜や調味料も自然食材店で買うようになったので、生活費のなかで食費がかさむようになりましたが、パリでは雑誌が作る流行にのった格好をしている人は多くないので、服飾費がかからずなんとかなっています。
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