Nさんにとっての厄年は、とんだ災難でした。 仕事は今ひとつうまく行かず、 お互いに信頼しあっていると思っていた 不倫相手とその妻に訴えられてしまったのです。
こういう関係はお互い様なのに。。。 精神的な慰謝料として 300万円も要求され、 Nさんはもう、身も心もボロボロ。。。
そんなお金はどこをさがしたって、出てきません。 それに、自分も楽しんだくせに、 なんで私が300万円払わなくてはいけないの?
Nさんは弁護士に相談。 とても誠実そうな若い弁護士は Nさんの力になってくれます。 何回かの裁判所通いも、 なんとなく楽しくなってきました。
しかし、裁判の結果はNさんの負け。 300万円を支払うことに。。。
その夜Nさんは御世話になった弁護士に 食事に誘われます。 そこで思いもよらないものをプレゼントされてしまったのです。
『あなたが好きになってしまった。 裁判では自分の力がいたらなくて負けてしまったけれど、 これからの人生は僕が守る。』
弁護士の奥様となったNさんは、 私に会うたびに笑います。 『出会うための災難だったのよ!』って。
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