にあ日記
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酒と薔薇の日々(目次の★は更新分)酒(過去)薔薇(未来)


2005年01月24日(月) taxi狂躁曲

もしもTAXIで携帯を落としたとしたら、
勤務体系から考えて明日に届け出があるかもしれない。
と言うわけで携帯無い生活3日目突入。
なんでそんなTAXIの勤務体系に詳しいかというと、
梁石日(YAN SOGIL)の「タクシー狂躁曲」読んでいるからさ。
コレは「月はどっちに出ている」の原作なので比較的有名ですが、
それだけではなく「タクシードライバー日誌」「タクシードライバー 一匹狼の歌」「タクシードライバーほろにが日記」「タクシードライバー 最後の叛逆」全部読みました。
中には結構被っている話もあったが、けっこう知らないことも多く興味深かった。
この本のお陰でずいぶんとタクシーの運ちゃんとは話が弾み
よくおまけして貰ったりするようになったしな。
(面白かったからと初乗り料金にしてくれたり、
「俺呼び出すなら迎車料金取らないから」と電話番号聞いたりした)

別にタクシーに興味があったのではなく、
朝鮮問題及び在日朝鮮人問題に興味があるからなんだけど。
ちなみに「月はどっちに出ている」の崔監督もとても好きです。
氏は身体が大きい一見強面ながら、穏やかで話をきちんと聞いてくれる
とてもお優しい方です。
以前青山の寿司屋で、ワタクシと一緒にいたアホな同業者が
ものすごく失礼なことを口走ったのに、
笑って酒をついでくれた姿は忘れられません。
わしだったらムカついてシカトならまだよし、グーパン一発と思われる。
きっちり一本筋も通っているし、苦労してきた感のあるいい男だな〜と。
崔さんは俳優もやっておられるのですが、
たとえ監督とスタッフがもめていても関係なく進行を待ち、
あまりその雰囲気に左右されず監督の立場にならないそうです。
その辺もらしいと言えばらしいかと。

梁石日氏も在日韓国人のアイデンティティーをしっかり持っているが
アウトロー作家と言われつつも素顔はとても柔和で素敵な方です。
氏の小説の持論は「小説は虚構の中の真実を作れる、
人の記憶は地層みたいなもので、掘っていく内にその時々の『自分』を
掘り返していけ、それも自分の小説作りの構想に役立っている」という。
僭越ながらワタクシと同じだなと思ったのは
「最初からアウトラインなどを考えずにどんどん書込んでしまう」ということ。
今回崔さんの手で映画化された「血と骨」も、
最後までどのような小説になるか解らなかったそうだ。
この小説、映画権争奪戦がすごかったとか。
ここのところタケシ主演で結構話題になってますね。
でも実は崔さん曰く、「試写見たら長屋物語みたくなっちゃってた」らしいです。





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…あれ?なんか最初と話が違っちゃった。まぁたまにはいいか。
いつもだという突っ込みは(以下略)


にあ めるくれ! HP「第8病棟」