にあ日記
酒と薔薇の日々(目次の★は更新分)|酒(過去)|薔薇(未来)
ザネ氏から元旦早々「一緒に映画見に行かない?」とのメールがあり、 「今年最初に見る映画決めてるからな〜」と返すと 即「ヴィタール見たいな」と返信が。 スイマセンワタクシ気ぃ使わせてます?もしかして言わせてます?わはは。 と言うわけで2度目のヴィタール鑑賞に行って参りました。
とりあえず渋谷に出て、元はに〜と待ち合わせ、 ヤツがボケ茄子なため昨年ウチに忘れていった鍵を渡す。 恨みがましく「俺にもヴィタール見に行こうって言ったのに」と言うので 「いや行くって、何度でも行くからチケット買って」と返す(<鬼) その後すぐザネ氏と待ち合わせ、新宿のk's cinemaへ。 (前回渋谷で見たのでスピーカーの音響効果の違いが知りたくて新宿へ移動)
2度目に見たヴィタールはまた一度目と受ける印象、 胸にぐっとくる場面、物語に対する理解が結構違った。 (一回目の感想は2004/12/11日記で、関連記述も12にあり)>http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=46142&pg=20041211 理解力のなさを実感したのは 首を絞めあうのは、「そういう嗜好の人々なのかな」とだけ感じていたが、 それが「スイッチ」なんだと気がついたり。 実習生の郁美が現実世界に引き戻す「スイッチ」なのはわかっていたが、 前回見たときよりもっとその強い思念が感じられたり。 死んでしまえば体は「物質」になってしまう、ではココロは? なぜ記憶だけ抱きしめて人は生きられないのか? これは毎回見るたびに考えさせられます。 しかしこの映画はホント脇を固める俳優人の味がすごくいい。 特に利重剛と岸部一徳、國村隼の演技がすごく上手くて映画を際だたせている。 今回はKIKI演じる郁美が「ありがとう」と言って、 高木(浅野)が空を見上げるシーンで胸がぎゅーっと痛くなった。 しかしどうしても高木&涼子の関係に主軸を置かれがちだけれど、 自分がいつもそっち側なせいか、いつも郁美のモドカシサに共感を覚えてしまうんだよな…(苦笑) ああ、はっきり言って感想は何度書いても上手く書ききれない。 (それは物書きを生業としているものとしてどうかという突っ込みは 受け付けます、かかってこいうりゃあ!!<台無し)
ザネ氏が「俺と同じ編集ソフト使っている」と言っており、 その技術的な話を聞いてもこだわりが感じられた。 ちょっと彼の反応が心配ではあったのだが、 「バランスがいいね、塚本色もうまく出しているし、今までのより見やすい」 と褒めてくれて一安心。映像系仕事の人に褒められるとなんか嬉しいね。 「雨のシーンが印象的なんだから梅雨時期に上映すればいいのに」 との突っ込みもいただきましたが… あと、今度は煙突のシーンについて意見が割れました。 ワタクシはあれは火葬場の煙突で『死』の象徴だと思っていたんだけど、 ザネ氏は『再生の象徴なんじゃないの?」と。むむむ。
二人で「次の塚本作品がまた楽しみだね」といいつつ 焼き鳥と酒をかっくらいましたとさ(新年早々すでに呑んでばっか…)
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