にあ日記
酒と薔薇の日々(目次の★は更新分)|酒(過去)|薔薇(未来)
アノヒトが最後に言った言葉を覚えている 振り返れなかった自分を覚えている
その瞳でもう一度微笑んで その唇で語りかけて その手でもう一度 ワタシの世界を違うものに変えてみせてよ
「なぜ今あなたのそばにいるのが 自分ではないのだろうか?」 最後に振り返れなかった日から 何度そう思ったことだろう。 そして、 今そばにいられる筈の彼女は なぜそばにいてあげないのだろう?
繰り返すことが正しいことだとは思えない。 同じ失敗を繰り返すなとネコが言ったから。 そして今ではネコが誰よりも大切だから、 もうアノヒトのそばには戻れない。
それでも、アノヒトがいない世界はきっととても退屈だ。
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