ある夜、Ｆにお客さんが一人でふらりと来て、テキーラを一本注文しました。
グラスは２つ、彼はそれを自分ともう一つのグラスに注いで飲み始めました。
そして、テキーラを一本飲み終えた彼は、「最後にコーブズリバイバーを」と注文しました。
実はその日、彼がいつも一緒にテキーラを開けていた親友の葬式帰りだったそうです。
最後の酒はコーブズリバイバー（死者をよみがえらせるモノ）。

以前その話をしたら彼女が、
「かっこいいねぇ、そんなことやって欲しいわ〜。もし私に何かあったら赤ワインで」というので、
「じゃあ私は…バーボンか」
「それ一本開けられるのにあだけだから」
「えぇ〜」
そんな話をしていたこともあった。

約束だったから、彼女とelpasoに行って赤ワインを一本開けました。
減らない赤ワインが不思議で、なんだか悪い夢でも見ているようで。
あまりに突然だったのでまだ信じられないよ。
今度戻ったら一緒にカレーとラーメンで酒だ！って約束してたのに。
今年は帰省しないのかなぁ〜とか思っていたのに。

しょっちゅう会えるわけではなく、
年に１度か、よければ２度一緒に呑めるくらいだったけど、
私は彼女の笑顔が大好きでした。

まだ実感がなくて、いきなり東京に来て
「うそだよ〜ん。とりあえず呑もう、赤ワインがいいな」
といいそうな気がするよ。
日記もまた更新されているような気がして、
お互い登録してる「my登録」からつい飛んじゃうし。
呑んでくれないから、一人で赤ワイン一本はやっぱり多くて、加えてテキーラも注いだから、酔っぱらったよ。
酔っぱらいすぎて、すごく寂しくなっちゃったよ。

悲しいよ…。

にあ めるくれ！ HP「第8病棟」