にあ日記
酒と薔薇の日々(目次の★は更新分)|酒(過去)|薔薇(未来)
2002年11月18日(月) |
月の浮かんだワインをグラスに |
仕事で遅くなった帰り道、 家にちょっといいトマトジュースがあったなと思い、 帰りに途中のある駅で、GINを買うため降りる。
その駅からはある人の窓に明かりが灯っているのが見える。 もっと早い時間で、もっと元気なら「呑もう」と誘ったかもしれないけど、 自分も今は体調的にヘタレなので心の中で元気そうだね、と挨拶して そのまま素通りして酒屋へ。 蛍光灯で明るい店内は客が自分とカップルだけで ちょこっとだけ寂しい気分になったりする。 誰かと二人でその日飲むお酒を選びに行ったりしたのはどのくらい前だったろう?
ボンベイサファイヤを買おうかと思ったが、 現在ボンベイをBAR ROOMとブギーストックにKEEPしているので 思い直してレモンのウォッカ、リモーネを購入。 基本的に家では飲まないのだが、トマトジュースだけってむなしいなと。 …ハイ、言い訳ですね。 月が綺麗だったから。 なんだか綺麗な氷でグラスを傾けたくなったのです。
そしてついでにワインを物色、 そこで綺麗なラベルのCHABLIISとブルゴーニュROUGEを発見、 本当に綺麗なラベルで、魅せられたようになって両方購入してしまう。 CHABLIISのほうは黒字に銀で王冠と小さなぶどうの房の縁取り、 bourgogneのほうは紺色に金で月と星が散っている。
月が綺麗な夜に、二晩かけて大事な人と開けたくなるようなワイン。 話すのは30分後には忘れてしまうような、簡単な話でいい。 つまみは房付の干し葡萄とオリーヴと、その相手の微笑と。 思わずそんな空想してしまいそうなラベルだった。
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