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2009年04月18日(土) あらためてご紹介します


なんかブライアン・ジュベール様のおかげでちょっとルーファスも脚光浴びてない?気のせい?気のせい????というわけであらためて簡単に紹介してみようか!!!ちょっと急いで書いたのでアレですが!

ちなみに「ハレルヤ」はルーファスのオリジナルではなく、レナード・コーエンのカバーで、「シュレック1」のサントラに収録されています。




<ルーファス・ウェインライト Rufus Wainwright>



1973年7月22日生まれ。35歳。カナダ育ちのアメリカ人。ゲイ。
お父さんはフォークシンガー、お母さんも伯母さんもフォークシンガー、おじいさんは有名新聞記者、先祖に至ってはオランダ系ニューヨーク市長、というちょっとすごい家系。ちなみに妹2人も歌手。
小さいころに映画の中で歌って注目されたりするも、その後ゲイを自覚し、エイズ感染に怯え、部屋にこもってオペラを聴きまくったりするわりと陰鬱な青春時代を過ごす。

両親のライブに出演したり、ライブハウスで歌ったりしながら、デモテープを作成。24歳のときにデビューアルバム「Rufus Wainwright」で、ゲイのセンスならではの優美で耽美でキュートであやうい世界を表現し、ちょっとしたブレイク。このアルバムは「April Fools」なんかのキャッチーでかわゆいルーファスワールドが存分に味わえるので、絶対聴くべき。ちなみにそのときプロモーション来日するも、招待客中心である観客のノリが悪かったらしくてちょっとしたトラウマになり、その後10年近く来日しなかった。ルーファスはチヤホヤしないとがっかりする子です。

デビュー作で一気に注目されたルーファスは浮かれ、都会で遊び、髪をのばし、数々の芸術家が滞在したチェルシーホテルに半年住んだり(ルーファスは形から入るのも好きな子です)、退廃のかぎりを尽くす。そのとき作成されたアルバム「Poses」はルーファスの退廃と耽美が存分に味わえる捨て曲ゼロの超名盤なので、絶対聴くべき。特にタイトルチューン「Poses」。
しかし浮かれすぎたせいでヤク中(ヒロポン)になり、しばらくミネソタで入院生活。

ヤク中が治って、身も心もフレッシュになったルーファスは2004年に「Want One」をリリース。「I Don't Know What It Is」「14th Street」「Beautiful Child」等、明るく前向きな歌が多いのが特徴。今でもライブでよく歌われているものが多い。また、父親との確執を書いた「Dinner At Eight」は本当に美しいので、絶対に聴くべき一枚。

そして翌年、元気でポップなOneとは対称的に、フェミニンで内向的な「Want Two」を発表。地味な印象が強いせいか、興行的には悲惨な成績。でも聴けば聴くほどのその媚薬のような音に虜になってしまうファンも続出しているので絶対聴くべきです。特に「Memphis Skyline」の美しさは異常です。あと女装しているジャケットというだけでも素晴らしいのでジャケ買いするべきです。

Want Twoの商業的失敗に落ち込んだルーファスは、もうちょっと明るめのアルバムを作ることと、金がないので自分でプロデュースすることを決意。このころドイツ人のムキムキイケメン彼氏ヨルンと付き合いはじめ、かなりテンションアップ。ベルリンとニューヨークを行き来したり、ヨルンをいろんな人に見せびらかすようになる。そして2007年、恋人ヨルンへの愛に溢れ、キャッチーでキラキラな「Release the Stars」を発表。ルーファス新境地とも言える「Between My Legs」「Tulsa」「Release The Stars」等の名曲が多いので、これも現在のどんどん広がるルーファスのキャパシティを知る上で絶対に聴くべき。イギリスのチャートで2位まで行き、興行的にも無事成功。2008年1月、ひさしぶりに来日し、名古屋・大阪・東京で公演を行う。

また同時期に、ジュディ・ガーランドの伝説のライブを再現するという、実験的な試みもする。これがなかなかの高評価を得て、ライブを「Rufus Does Judy at Carnegie Hall」としてCD&DVD化。グラミー賞にノミネートされちゃったりもする。

その後「もうお城にこもってずっとオペラ書いてたい」等のネガ発言でファンをやきもきさせたが、実質のところは現在も各地でソロ公演を続けている。たまに華やかな野外フェスに出たりもするけど、日本でいうなら市民会館レベルの会場がほとんどなので「なんで僕こんなあちこちまわってるんだろうね…こないだトルコまで行っちゃった…ははは…」という自虐発言をたまにする。でもまあ結局ステージが好きなんじゃないでしょうか。ソロだと身軽ですし。

そして以前からオペラ作りたい作りたいと騒いでいたルーファスの夢は遂に実現し、今年7月にオペラ「Prima Donna」がイギリスで上演される予定。

他にはルーファスの特徴として、
・女装、コスプレ、ステージ上での奇怪なダンス
・超越したファッションセンス
・皮肉たっぷりのジョーク
・ファッションとのコラボ(V&R、H&M等)
・映画への曲提供(ムーランルージュ、シュレック、I am Sam、アビエイター、ブロークバック・マウンテン等)
・アーティストとのデュエット(ベン・フォールズ、キーン、ショーン・レノン、アントニー等)
・カバーされた側もあまりのクオリティにうなるカバー(ペットショップボーイズ、エルトン・ジョン、レナード・コーエン、キャロル・キング等)
なんかもはずせません。
もはや活動の広さを追っているとキリがないくらいです…。

というわけで、これからの活動にも目が離せないルーファスくんなのでした☆



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