2004年12月14日(火) |
ハウルの不可解なリズムで動きまわる城 |
きょうはSさんと一緒にハウルを見に行きました。 Sさんは観るのは2度目なのですが、前回ハウルに心臓を奪われてしまったようで、うつろな目をして「絶望だ!」と叫びながらときどき緑色のドロドロした液体を流したりしていました。早く心臓が戻るといいですね。 感想を簡潔に言うと、「ひぃ!ハウルに殺される!」という感じでした。なにが反戦だというのか、おまえこそが最大のときめき核弾頭だろう、ああ、なんていう21世紀の最強ヘタレ王子様伝説。というわけで私も映画館から出たあとはハウルに心臓を奪われて緑色のドロドロした液体を流したりしていました。ヒ…ヒ…ヒン!
ジブリの男の子キャラはみんな変ですけど、こんな直球と見せかけてものすごいカーブでツボをズドンとぶち抜いてくる子が出てくるとは思いもしませんでした。やっぱり宮崎駿はヤるときゃヤる男だね。長めの前髪とかおかっぱとかツリ目とかフリルのブラウスとか尻とかぬいぐるみとかおまじないとかヘタレ具合とかわがままっぷりとかナルシシズムとか得意げな顔とかくっさいセリフとか、さすが世界のMIYAZAKIだよ。偉大だよ。 とりあえずその後の城生活を妄想するのが楽しくてたまりません。服の趣味が悪いハウル。ソフィーがプレゼントを受け取ってくれないハウル。好き嫌いが多いハウル。カブが遊びにきて不機嫌なハウル。がらくたを勝手に捨てられて拗ねるハウル。まぁそんな勢いで今夜も眠れナイトです。
まぁ正直、話は説明不足のとこもあるなぁとは思うんですけど、なんかもうそんなのどうでもいいじゃないですか……あんな涙を誘うほど美しいワルツにのせて、不思議な魔法の城の中でハウルがきらきらしてて、ソフィーがきゅんきゅんしてて、きらめく流れ星、みわたすかぎりの花畑、そうして「ハウル、大好き!」みたいな…!うん…俺はそれで満足だよ、もう……
それからハウルと悪魔の契約まで交わしてしまったらしいSさんに原作を貸していただいたので、これから読もうと思います。
|