みちばたのフェティッシュ

2004年06月25日(金) ストーカーの自覚

彼にとって、その恋は「純愛」だった。

彼は約2年間もの間、ただひたすらに彼女を想い続けた。

彼は毎日彼女の笑顔を見るためだけにそこへ通った(土日以外)。

彼女を見初めてから1年。期は熟した。彼は勇気を出して「告った」。

40年近く生きてきた分だけの勇気を振り絞って。

そして撃沈した。けれど、彼女への想いは断ち切れなかった。

それからも仕事中の彼女を見つめるために通った。

ただ無言で、店頭カウンターの中の彼女を、愛しんだ。

やがてその恋に終わりが来た。彼女が、退職してしまったのだ。

彼はそれから毎日泣いて暮らしている。彼女を想いながら。



・・・という話しを「彼」本人から聞いた。失恋の相談という形で。

つまり、あれですか。

ストーキング対象の女性が自分の前から姿を消した、と。

怖い、怖いから。


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