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2003年12月09日(火)
友人の猫が死んだ。
交通事故らしい。
悲しんだ友人が、数日間の沈黙の後、一遍の物語を書いた。
死んだ猫が主人公の、綺麗な綺麗な物語。
追悼の物語。
彼女の文を追ううちに、自然と涙が溢れてきた。
彼女が死んだ猫をどれだけ愛していたか、
どれだけその死を悲しんでいるか、
まるで大地に雨が降るように、
しんしんと私の心に沁みて、伝わった。
私は少し、羨ましく思った。
彼女に愛された猫が、
猫を愛した彼女が。
私は今の猫を亡くしても、きっと泣かないだろう。
家族を亡くしても、泣かないかもしれない。
以前祖母達を亡くして、泣けなかったように。
たった一度だけ、物心ついた時から一緒にいた猫の癌を知らされた時は泣いたけれど。
その癌猫が死んだ、その時は泣けなかった。
死や別れに対して仕方がない事と諦観してるのか、
実は大事だなんて思ってなかったのか、
自分でも判断出来ないのだけれど。
私は、死を悲しめない。
だからだろうか、自分に欠けているであろう何かを補おうかとするかのように、
死を悲しむ人の心に強く感動する自分がここにいる。
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