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2002年10月08日(火)
児童館を訪問し、学童さんと仲良くなった後、ルンルン気分でバイトに行った。
午後六時近く、まだまだルンルン気分で店内を箒で掃除していると、店長が話し掛けてきた。
店長 「今日、遊戯王カード、売った?」
アタシ「?? いえ、今日はまだ売ってませんけど?」
そういやさっき、トレーディングカードコーナーに男の子がいたなぁ。見てただけなのかしら?
しばらくして、小学生がレジにやって来た。
多分、3,4年生くらいでちょっと小太りの男の子。暑いのかしら、玉のような汗が顔から流れていた。
男の子が持ってきた梅のお菓子の代金を受け取り、袋に詰めて手渡す。
彼が店を出た途端、外で待機していた店長がその子の手首を掴んで、店内に連れ戻してきた。
「あの、別に、万引きとかそうゆうんじゃなくて…」
男の子は動揺して、そんな事を口走っている。
(……あらま)
男の子と店長は、そのまま事務所の奥へと消えていった。
今此処で、ひとつのドラマが起きている!!
…………。
いや、ちょっと待て。
って事はあれか?
このゴタゴタが収まるまで、
店内の通常業務はアタシ一人でやるのか!?
いやはや、これは大問題である。
そう思っているうちに、レジ待ちの客が三人並び、最初の一人がファーストフードを頼みやがってくれた。
仕方がないので、その客には五分ほど待ってもらうように頼み、急いで清算を消化した後で、パパッと「らずべりぃちーずぱふぇ」を作る。
厨房と事務所が繋がっている為、奥の方から店長の声。
店長 「悪いけど、もう少しだけ一人で頑張ってね〜」
………。
やるしかないらしい。
文句は言えまい。
事務所の重ッ苦しいオーラを背中で感じたアタシは、素直にそれに従った。
三十分くらい、一人で頑張る。
その間、万引き少年が一度トイレの為に事務所から出て来たが、後ろから店長がピッタリと見張っている。
怖い、まるで「三枚のお札」の山姥と小坊主みたいだ。
数十分後、男性が二人やってきた。
少年の通う学校の教師らしい。担任と、学年主任といった雰囲気。
店長が名刺を電子レンジの上に置きっ放しにした為、ついつい盗み見をしてしまう。
「○○学園教師」
近所にある公立の生徒だと思っていたので、少々驚いた。
店長と三人で現場検証のような事をした後、教師2人は店外で何やら相談をし始めた。
店長 「いやぁ、先生も大変だねぇ」
暢気につぶやく店長。 そりゃ、捕まえて保護者に連絡した時点で彼の仕事は粗方終わったのかも知れないが、そんなんで良いのか?
八時頃、少年の父親らしき男性が現れ、少年も交えて五人で何やら話し始めた。
流石に、他の客も何かあったのかと興味深げにチラチラと様子を窺っていた。
何となく雰囲気に違和感を覚えながらも、一応普段通りに接客をするアタシ。
ちょっと気まずい。
その後、漸く四人が帰り、普段のルーティンワークが再開した。
忙しかった割には仕事が早めに終わったので、新しい仕事を教えてもらった。
ペットボトルなんかが保存されている棚の裏にある、ウォークと呼ばれる場所で行う品出しの作業である。
仕事自体は簡単なのだが、室内気温が5度に設定されているので、かなり寒い。
十五分ほど中で作業していただけで、指先の血色が白くなり、口がうまく回らなくなったのだった。
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