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2001年12月10日(月)
三年次のゼミの希望届けを提出する締め切りが今日だった事をすっかり忘れていた。 クラスメイトのサチコに頼んで登録用紙をコピーさせてもらい、砂ちゃんと三人でゼミの第一・二希望を決めたり希望動機・卒論のテーマなどの文章をひねり出したりしてみた。 なんでみんなギリギリまでやらないのか? 人にはそれぞれ理由があるのだ。
アタシの場合は、将来物書き志望の為、今度からプロの作家が指導してくれると云う(ウチの学部は児童文学だから、卒論に創作絵本やら児童向け小説やらを提出する事も可能なのだ)ゼミに是非とも参加したいのが本音だったのだが、なんとその担当教諭が学校側の都合でまだ生徒にすら教えられないそうなのだ。(つまり先生が誰かも分からないままでそのゼミを選択しろと云うのだから無茶苦茶である)これでは誰だって躊躇してしまうだろう。 結局、ギリギリまで悩んだあげく、そのゼミは第二希望にしてドイツ文学と文化に詳しい先生のゼミを第一希望に選んだ。つまり、ヒヨったのである。 この判断を後々に後悔する事にならないよう、アタシは切に願うばかりだ・・・。
それにしても、まだ教えられないってどう云う事だ?
こっちは卒論が懸かった大事な選択の時なのよ?
これでは公正な判断もあったモノじゃない。
と、まぁ。アタシが先生の名前を教えてくれない学校側に対して怒りの声をあげていると、サチコと砂ちゃんが意外そうに言った。
「TOHGAちゃんが怒ってるの、初めて見たよ」
ちなみに、アタシは短気で、どうでも良いような事でもいちいち怒るような奴だ。 今度はアタシが意外そうな顔をしてみる。
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