スコヤカな時間
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うちのお父さんは浜育ち。そして若い頃仕事の関係でオホーツクの方にいたことがある。 どうやら昔はいつも新鮮な魚介類を食べていたらしい・・・。
家族そろっての夕食時に、お父さんがよく言う言葉は
「本当においしいものを食べたことがある人は、不幸なんだよな〜」
私がおいしい!と喜んでお刺身なんかをムシャムシャ食べている隣で あろえ、これよりまだまだおいしい刺身があるんだぞ〜!と言いながら チマチマとつまむように食べられると、はっきりいって気分が悪い。
せっかく、私はこれで大満足で食べてるんだから、水をさすようなことは言わないでくれっ!!と思うのだ。
だけど、お父さんのいう言葉もなるほどなって思うことがあった。
この間、お世話になっている取引先に行って、生簀で泳いでいるイカをその場ですくってもらってきたのだ!!
もちろん、喜んでその晩は新鮮なイカ刺しをおいしくいただきました。 身は透明というか飴色で、箸でつかんでもピーンとしていて、耳の部分なんてコリコリとした歯ごたえがたまらない!! お醤油をつけなくてもほんのり甘くて本当においしいイカ刺しでした(嬉)
ところがたまたま翌日もイカ刺しを食べる機会があって、ワーイワーイと喜んで食べたんだけど、ぜーんぜんおいしいと思えない!
なんとなく身もコテッとしていて、なんだか甘ったるい感じがする・・・。 どうしても昨晩のイカ刺しと比べてしまうんだな。
いつもはいくらでも食べたいわ!とムシャムシャ食べるんだけど、 ほんの数口食べたら、もういらない・・・と思ってしまった・・・。
おいしいものを食べるってことはとても幸せなことだけど・・・。 それを毎回食べれるわけでもなく、たまたま食べることが出来たってことになると これは、ある意味不幸なのかもしれません・・・。
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