いつだってどうしようもないほど
幸福だったと思い知る。 --- 仕事で初めての異動。もう六年だってのにビックリだ。一人は入社時から知ってる上司で、他も皆優しそうだったけど。やっぱり慣れてないので、気は張るし、頬は強張るし、少しだけ疲れた。 --- そーゆー時に限って、頑張れって前の上司が肩を叩く。前の部署の人が来てくれたりする。こんなとこにいるのかって、声掛けてからかってそんで帰る。大事にしてくれって新しい上司に笑う。帰りにコート置いてた前の部署に寄った。どーしても駄目だったら言えって。会社来たくなくなったりしたらいけないからって。 --- もう中堅の年なんだな。そう思って異動した。覚悟じゃないが意識はした筈だった。ガキっぽいから甘やかされてる?ああ、愛されているとまで言ってもいいかい。配属部署なんて運だった。まぐれあたりで人事に感謝。誰になんと言われようと、うちの同期で最高の当たりを引いたのは自分のままだ。 あんたの顔に泥は塗れない、とその一言でやっていけると思った。 --- これ以上なくどうしようもなく幸福だったと思い知る。あなたのお陰だと、ああどうやって伝えればいい。
2009年02月02日(月)
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