同じ空の下で。
DiaryINDEXpastwill


2003年08月02日(土) あるギャグを英文法的に考察する。

江戸川の花火大会に行ってまいりました。
彼女の部屋から70Mぐらい先に江戸川があって、
本当に目の前で見えるので、そこで毎年みんなが集まって見ているのです。
そこに、参加してまいりました。どうも、たけです。
夏が始まりましたな。


で、今日は旅行記の途中ですが、与太話をお送りします。

あの、最近のそこそこ流行のギャグにふと疑問が生まれたので
ちょっと、それを考えることに。
そのギャグとは、これ→ (σ  ̄ー ̄)σ

お分かりですか?えぇ、「GET's(ゲッツ)」ですな。

これ、今まで何とも思わなかったんですが、、
英文法的におかしいですよね。おもっきし。
「's」は何の略なんですの??

基本的に英語において、アポストロフィー+s
は省略形をあらわします。
つまり、「s」は何かを短くしてるんですよね。
例えば、「it's」は「it is」みたいにです。

さて、ここで考えるのです。ゲッツの「s」を。
この「s」を、先ほどの例のように「is」の省略形(つまりget is)
と考えると、英文法においては、誤りになってしまいます。
その理由は、単純に動詞と動詞を並べて使うことはできないからです。
(注:英文法が崩れて例外的に並ぶこともあります。例えばgo eatみたいな。これは元々はgo and eat)

英語の文において、動詞同士は仲が悪いのです。
彼らは接続詞というクッションがなければ、文において1つしか必要ないのです。
逆に言えば、動詞は1つ必ずあり、また、1つゆえに大きな影響力があります。
つまり、動詞は文の王様と考えていいでしょう。
王様の好み、性質によって文の構造が大きく変わってしまうからです。

すこし、話がずれてしまいましたが、、
とにかく、「GET's」の「s」は「is」の省略形ではありえないわけです。

ならば、他の「アポストロフィー+s」を考えてみましょう。
ひとつ思い浮かぶのは「Let's」でしょうか。

まず、この「Let's」の「s」は何なのか。そこから始めましょう。
意外と、この「s」を「is」だと勘違いしている人が多いのですが、
これは、間違えです。理由は先ほど述べたのと同じですね。
動詞は2つ並べることができないのです。「Let」は動詞ですからね。
「え?Letが動詞?」と思った方。これは、紛れも無く動詞です。
いわゆる、「Let's」は「Let」という動詞を使った命令文ですね。

では、「Let's」の「s」は何なのか?
答えは、「us」です。

「Let」という動詞は一般的に「使役動詞」と言われます。
「使役」とは何かと言いますと、人に何かをやらせる、許すということです。
例えば、「Let me do it」ですと命令形ですので、
「俺にそれをやらせろ」とか「やらせてくれよ〜」「やらせてみな〜」ってなりますね。

「Let's」というのも同じ考えで、
例えば「Let's do it!」→「Let us do it!」では、
「俺らにそれをやらせろよ〜」→「それやろ〜ぜ〜」となります。
ちなみに、この文の場合、誰に許可を求めている(隠れ主語)かと言うと、
おそらく、「神」になると僕は思います。
それは、「Let's」=「Shall we」ということで、
そのshallのもっている特徴を考えるとその理由にたどり着きます。
まぁ、ここでは長くなるので割愛。

で、話を戻して、アポストロフィーのsは「usの省略形」
と考えることができると分かりました。
それをふまえて「GET's」を考えますと、「Get us」という可能性になります。
これは、おそらく文法上100%間違えということは言えないでしょう。
ただ、見たことはありませんけどね。

しかしながら、では、この意味は何なのかと言われるとまた困るのです。
「Get us」このまま、見ますと命令形ですよね。
でも、いまいち意味がとりずらい。
また、「(I) get us」と主語の省略と考えても「。。。」ですな。

ただ、ギャグが滑ってシラケたときに使うのが正しい使い方ということを考慮に入れると
むりやり、意味をつけることもできるかなと思います。
お客さんがシラけ、そのお客さんと自分が作り出す、いわゆる雰囲気を「us」と考え、
その雰囲気を「いただき〜」とすると、まぁ、ありですかな?


と、、、まぁ、つまんないことを考えた英語教師の卵でした。







↑エンピツ投票ボタン。


「My Enpituに追加」


T |MAIL

My追加