Perfume、バージョンアップした圧倒的な演出と新曲で「Reframe」8公演完遂(ナタリー 2019.10.28)「Reframe 2019」2019年10月16、17、19、20、22、23、26、27日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリストScene 1. Recollect(Reframe2019 ver)01. DISPLAY(Reframe2019 ver)Scene 2. Record(Reframe2019 ver)Scene 3. Koe - Interlude02. VOICEScene 4. Pose - AnalysisScene 5. Pose - PerspectiveScene 6. Body - Analysis03. FUSION04. edgeScene 7. Kiseki - Visualization05. シークレットシークレット(Reframe2019 ver)Scene 8. Lylic Analysis06. 無限未来07. Dream Land08. Challenger(Reframe2019 ver)建て替え工事を終えて再オープンした東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)のこけら落としとして上演されることになったPerfume「Reframe 2019」の8公演が27日に完遂しました。私は初日となる16日に行ったことを前回の日記で紹介しましたが、公演が全て終わり各メディアで詳細も書かれネタバレも解禁になったので、自分なりにこの公演を観て感じた感想を書いてみようと思います。「Reframe」はそもそも最先端のテクノロジーを駆使してたりしてライブを行ってきたPerfumeがこれまで築き上げてきたものを分解し再構築しようという試みから生まれた企画で、昨年の3月に東京・NHKホールで初演され、1時間のステージでMCもなく最後までノンストップでパフォーマンスが披露されるといういつものPerfumeのライブとは異なる世界観を見せました。今回はそれの再演となるわけですが、再演と言うもののいざフタを開ければセットリスト演出含めて9割は中身が変わっており、まったく違った印象を持ちました。前回のReframeよりも濃密で感情をかなり揺さぶられました。Perfumeが自分たちのやってきたことを再構築しているのですが、最初に出会った頃のトキメキとか初めてライブに行ったときの感情とか、観ているこちら側の気持ちも再構築してもらったようで、改めてPerfumeが好きでよかったなあとそう思えました。最初に『点と点を繋げてこ everythingを合わせてこ』と3人がアカペラで歌った「VOICE」この『点と点を繋げてこ everythingを合わせてこ』の歌詞が、過去にあった出来事(点と点)を繋げていくことによって今のPerfumeがあるということを表してるんじゃないかと、だからこそ序盤にこの曲をやったのではないかと振り返ったときに気づいてしまいました。Perfumeが残してきた一つ一つの過去が眩しいくらいに輝いているのをReframeで見て、でもそれって今のPerfumeという存在がいるから、3人だけでなく関わるすべての人々が今までのPerfumeがやってきたことを大切にしてきたから、輝く宝石みたいに煌めき続けているんだと、まさにVOICEの歌詞のまんまだと。Perfumeの曲って発売されたときは、その時のPerfumeの心境とかを表して常に重要な意味を成しているのですが、数年後にまた違った意味を持ってPerfumeを輝かせてくれるんですよね。中田ヤスタカさんすごいなぁと思っちゃうんです。2013年ドームツアーライブのセットリスト最後を飾った曲「Dream Land」あのときの演出が素晴らしすぎたので今後はもう披露されることがないのだろうと思っていたのですが、まさか復活するなんて、しかも今回も泣いてしまう美しい光景。それでしんみりしたまま終わるのかと思っていたら、新曲「Challenger」の初お披露目です。それまでは、クールに表情を変えることなくミスが許されないかなりストイックなパフォーマンスをしてきた3人が最後のchallengerではめちゃくちゃ笑顔になって歌い踊っているの観て再び涙腺が崩壊。来年のドームツアーまでは披露されないと思っていた曲。それが今回サプライズ的に披露されたのって、ただのファンサービスなのではなく、これまでの歴史を再構築したPerfumeはこれからもいろんなことにチャレンジしながら続いていくよって意味があるのだ、むしろ、この曲が披露されて当然なんだと思えました。Perfumeのライブをいくつも観てきましたが、私の中で上位ランキング入りした「Reframe2019」最終日は撮影用カメラが何台も入っていたので、テレビでの放送かDVD化されることは確実だと思われるので、今回、行けなかった方は期待しておいてください。