森且行、21年越しに語るSMAP脱退の葛藤「本当に迷惑かけました」(オリコン 2017.11.04)元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)の3人が4日、AbemaTVの生放送番組『稲垣・草なぎ・香取 3人でインターネットはじめます「72時間ホンネテレビ」』(2日 後9:00〜5日 後9:00)内で、1996年5月にSMAPを脱退するとともに芸能界を引退し、オートレーサーに転身した森且行(43)と21年ぶりに共演。メンバーに脱退を告げる前後の葛藤や“ホンネ”を、21年越しに赤裸々に語った。 この日、稲垣、草なぎ、香取の3人は、『第49回SG日本選手権オートレース』準決勝に出走する森を応援するため、静岡・浜松オートレース場を訪れた。3人はそれぞれ自腹で森の単勝車券1万円を購入し、身を乗り出して応援。スタートこそ3位だったが、すぐさま最後方に下がり、最後まで巻き返せずに最下位の8位に終わった。しかし、レース前の午後1時10分ごろには、「森くん」のワードがツイッターのトレンド世界1位になるなど、3人の訪問はSNSで爆発的な反響を呼んだ。 レース後、私服に着替えた森は3人の元へ駆けつけて熱い抱擁を交わし、21年ぶりにメディア共演を果たした。3人が来ることを知っていたという森は「ごめん、負けちゃった」「緊張した。参った! いいとこ見せたいと思ったのに」としょんぼりし、3人から「焦った?」と気持ちを見透かされると「焦った!」と正直に告白。SNSでは「信じられない」「夢のよう」「涙が止まらない」と歓喜のコメントであふれ返った。 21年の間にメンバーと会ったのは、SMAPの20周年コンサートと、昨年大みそかの解散当日、都内の焼肉屋で3人と中居正広の5人で会食した2度だけという森は、自身の職場であるレース場の食堂や宿舎、コースなどを案内し、最後に整備場で自身のオートバイ「メジャイ23」を紹介。その後、3人からの質問を受ける形で96年にSMAP脱退を決断したときの“ホンネ”を語り始めた。 子どもの頃からの夢だったオートレーサー転身を考えたのは、年齢制限最後の年に身長制限が従来の170センチから175センチに緩和されたことがきっかけだったという。それまであきらめていた夢への道が開け、ラストチャンスの試験にかけて猛勉強を始めた森の異変に気づいたのは、当時、頻繁に遊びに連れて行ってもらっていたという香取。急に勉強し始めた森を見て、弁護士になるものと思っていたという。 3人は21年の時を経た今だからこそ聞ける質問をぶつけ、オートレーサーの試験に受かってからメンバーに話すまでの間の心境を聞かれた森は「きつかったよ、結構。でも、刻々と養成所に入らなきゃいけない期間が迫ってくる。どうしよう、どうしようって悩んだかな。でもやっぱり、夢だったんだろうね。夢を取ったんだよね」と振り返った。 森から脱退の報告を受けたときの心境について、草なぎは「森くんの夢のデカさを感じたから、送り出すことができたと思う」と話し、森と同い年の稲垣は「森くんもまだ22〜23歳で決心して。やりたいことは誰にも止められない」と同調。森を兄のように慕っていた最年少の香取は「でも正直、最初に聞いた時は、小さいながらにも、一番下ながらにも、ふざけるなと思ったよね。本当にこれからという時だったし」と本音を吐露した。 当時の思いを聞いた森が「本当に迷惑かけました」と謝ると、稲垣は「そんなこと一回も思ったことない」とフォロー。香取は「でも悲しかったよ、そりゃ。帰りの車でどこか途中で降りて、暗い道で1人で泣いたのを覚えてる。“ふざけんな”って人気(ひとけ)のないところで叫んだ。兄貴が急に夢かなえるとか言い出して、兄貴、ふざけんなよ! みたいな感覚」と置いてけぼりにされた弟のような思いだったことを告白。その日中には「森くんがやりたいことなんだから」と気持ちを飲み込んだというが、香取と草なぎは森の脱退報告の直前、「マネージャーさんが鍵を“カチャン”とかけた音を覚えてる」と口をそろえた。 草なぎは、香取がいつから大人になったのかを思い返し、「急に森くんが違う道に行ったときだったのかな」としみじみ。稲垣は「これからみんなで頑張ろうと思ってる時期なのにって、心の中で怒ったって言ってたけど、俺は気づいてなかった。そういう責任感とかを考えるような末っ子ではないと思ってた。よほど俺のほうが考えてなかった。そんなに熱いものがあったなんて知らなかった」と初めて知る香取の一面にも驚いた様子だった。 オートレーサー転身後の森は、SMAPのことは気になりつつも、養成所がテレビ禁止だったことから1年間はほとんど観ていなかったという。「養成所から出た瞬間、テレビにしがみつくように観てたね。1年観られなかった時期があったから、スパッと観られたんだと思う」と回顧。今でもメンバーが出演する映画を観たり、番組を録画したりしているといい、「最近、『新しい地図』を立ち上げてからみんなの目の輝きが違うのがわかる。すごく楽しいことやっているんだなって伝わる」とエールを送った。 草なぎは「森くんのオートレースを初めて見て、勝負の世界ってすごいなと思った。厳しく自分を見つめたい。どこか甘えちゃう部分ってあるから、甘えを捨てて頑張っていかなきゃ。そういう志で頑張りたい」と勝負の世界に生きる森から刺激を受け、気持ちを新たにしていた。ちょこちょこっとだけ観ていたんですけど、事務所のこととか考えずに自由に伸びやかに楽しんでる3人の姿に、地上波のテレビってこういう面白さが薄れているんじゃないかと思えて、このAbemaの72時間テレビで地上波の終焉が近づいているんじゃないかというような気がしました。 ジャニーズを辞めた3人が揃っている番組や、それこそ森さんとの21年ぶりの共演なんて、本当は地上波のテレビ局がやりたくてやりたくて仕方なかった企画だと思うんです。しかし、ジャニーズ事務所に遠慮してやることができない。森さんなんて名前を出すことや映像に出すことさえも難しかったのに、SMAPが生放送の番組でちょこっと触れたりすることで、映像での振り返りぐらいは出来るようになったものの森さんをSMAPの番組に出演させるとか共演するとか、実はSMAP在籍時は一番人気があったにもかかわらず森さん単独でインタビューすることさえ事務所が怖くてできなかったそのこと事態が明らかに異常だったと思えるのですが、それを意図も簡単に数年前から支流になりつつあるネット配信のテレビ、しかも1年前に配信が始まったばかりの局にあっさりとやられてしまう。この番組の他にもネット配信テレビ局がどんどん誕生し、Amazonプライム配信オリジナルの番組で膨大な製作費をかけた番組を放送していたり、地上波なら苦情を考慮して躊躇するような番組であっても放送しています。地上波のテレビ局がくやしい羨ましいと思うことをどんどんやってしまうネット配信のテレビ局。これからのテレビの支流はネット配信になっていくんじゃないでしょうか。