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2017年10月23日(月) 第48回衆議院選挙

自民、全議席の6割確保…立憲民主が野党第1党(読売新聞 2017.10.23)

全議席に占める割合は前回並みの6割に達した。自民党は、
単独でも国会を安定的に運営できる絶対安定多数(261議席)を上回った。

 連立与党の公明党は、候補を擁立した9小選挙区のうち、神奈川6区を落とした。
同党の候補者が小選挙区選で敗れたのは、2009年衆院選以来だ。
同党は比例選でも苦戦した。前回選では小選挙区選と比例選で計35議席を獲得し、
今回はそれを目標に掲げたが、遠く及ばなかった。

 ただ、与党は自民党の追加公認3人を含めると、衆院の総定数(465)のうち
憲法改正の国会発議に必要な3分の2にあたる310議席を超えた。

 野党は明暗が分かれた。立憲民主党は54議席を確保し、
公示前勢力(15議席)から3倍以上に増やして野党第1党になった。
衆院で単独で内閣不信任決議案、予算関連法案をそれぞれ提出できる51議席も超えた。

 一方、希望の党は、衆院定数の過半数を超える235人の候補を擁立したものの、
公示前の57議席すら下回った。

 共産党は比例選で伸び悩み、公示前の21議席から大きく減らした。
日本維新の会も、公示前の14議席に届かなかった。
社民党は沖縄2区で勝利したが、低迷する党勢の拡大には至らなかった。
日本のこころは議席を獲得できなかった。


自民党、公示前に並ぶ284議席確保(読売新聞 2017.10.23)

衆院の新勢力 全465議席が確定(朝日新聞 2017.10.23)

衆院新勢力、自民284、立憲55、希望50、公明29、共産12、
維新11、社民2、こころ0、諸派0、無所属22


公示から1週間後ぐらいに自公で300議席以上確保なんて報道が出ていて、

モリカケ問題などで騒がれて安倍首相の支持率も落ちていましたし、

さすがに、そこまでは行かないだろう。

目新しさで新しく出来た政党に流れる無党派層もいるだろうから、

勝つにしてもギリギリの数字なんじゃないのって思ってましたが、

自民だけで単独過半数確保となって自公合わせて300議席も越え、

当初の報道どおりの結果になったので驚いてます。

自民だけで284議席確保しましたが自民に投票した有権者の多くが

憲法改正に興味があるとも思えず、

モリカケ問題で騒がれて「疑惑隠しの解散」だなんだのと一部から言われていても、

そんなことはどうでもよくて、

やっぱり経済や福祉重視で自民党に投票したんだと思います。

1強打破やリセットよりも今の少しだけ良くなってきている経済の流れを変えたくない、

むしろ、もっと頑張ってほしいということで劇的には変えたく結果の表れなんでしょう。

安倍首相や自民党議員は投票した多くが積極的支持ではないということを理解しておかないと

すぐに不支持になって噛み付かれるということを肝に銘じて

緊張感を持ってくれればいいのですが。

野党は安保、憲法、モリカケで安倍首相や自民批判を展開していましたが、

実は、そういうのは一時的に注目を集めても、

注目もあまり長続きしないし、

その話ばかりだとワンパターンでいい加減に飽きてくるという

続ければ続けるほど国民の関心や需要からはズレくることに気がついて

そろそろ政策重視になって魅力的な政党作りに本気で取り組んでほしいものです。

それが出来そうなのが立憲民主党の枝野氏なのですが、

ただ、政党が誕生してすぐに会ったのが安全保障政策に反対する市民団体なので、

ああいう思想が一方に偏ってしまった人たちの支持ばかりを集めているようだと、

これまでの民進党と同じで、そのうち立ち行かなくなる予感がするのですが、

自民党のやることになんでも反対から脱却して政策論争で注目を集めてほしいものです。

ところで、前回の衆院選は小選挙区はおろか比例でさえも落選してた海江田万里氏と

その比例残り1議席を争って海江田氏を押しのけどうにか議席確保した菅直人氏が

立憲民主党に看板を変えただけで小選挙区で当選しています。

どちらも選挙区を変わっていないわけですから前回は見向きもしなかった人たちが

看板を変えたら振り向くようになったわけで、

頭の中身は一緒でも看板を変えたら小選挙区で当選できるなんて

本当に世の中ちょろいですよね。

希望の党に行った民進党議員も立憲民主党に行った民進党議員も

無所属で出馬した民進党議員も、そのほとんどが当選をしているので

実は分裂しなくても良かったんじゃないのって思います。

後はどれだけの人が立憲民主党に入党するかどうかですけど、

今のところ執行部の顔ぶれって菅直人政権なんですよね。

頭の古い人達の考えに寄らず、

これからの若い世代に向けた経済政策にシフトしていけば、

もっと支持を伸ばしていくんじゃないでしょうか。

共産党が議席数を減らしているのは野党乱立と

立憲民主党に候補を譲ったというのもあるでしょうけど、

そもそもの人気ってこんなものだったんでしょうね。

ここ最近の選挙では野党共闘と見せかけて民主党や民進党の票や議席を横取りしていただけで。

「安倍政治を許さない」を政策にしている時点で

根っからの反安倍層以外には相手にもされないでしょうし。

社民党はしぶといですね。







名塚元哉 |←ホームページ