千葉女児殺害、容疑の元保護者会長を送検(読売新聞 2017.05.06)千葉県松戸市の小学校に通うベトナム人の女児(当時9歳)が殺害された事件で、県警は6日、同校の元保護者会長渋谷恭正やすまさ容疑者(46)を殺人と強制わいせつ致死、わいせつ目的誘拐の容疑で千葉地検に送検した。 発表によると、渋谷容疑者は3月24日、自宅近くの女児宅周辺で、わいせつ目的で女児を軽自動車に誘い込み、その後、車内などでわいせつ行為をし、首を絞めるなどして殺害した疑い。調べに対し、「供述を拒否します」と話している。このニュースに関して今日の神戸新聞朝刊にこのような「おことわり」が掲載されていました。このように報道各社申し合わせたように被害者の名前を匿名にしての報道へ切り替わっていますが、これまで、さんざん実名で報道しておいて殺害された女児に性的被害の疑いが強まったから匿名に切り替えるぐらいなら最初から被害者は匿名にしておけばいいだけの話。「これからは匿名にします」となっても、これまでにネットで配信され今も見ることのできるニュースなんて修正もせず実名のままネットに残っています。だいたい、この女児が遺体となって発見されたときに「衣服を身に着けていない状態で」や「結束バンドで手を縛られ」なんてのが何度も何度も繰り返し強調されるように報道されていました。私は被害者やご遺族の気持ちを思うと心中察するに余りあるので、「毎回そこは言わなくていいのに…」とニュースを聞いていましたが、発見された状態を聞けば誰でも「性的暴行があったのかも…」と脳裏をよぎるはずです。報道に携わる人間はその可能性も考えられないほど勘の鈍い馬鹿しかいないんですか?そうじゃないですよね。マスメディアも発見された状態から性的暴行目的による誘拐と殺害の可能性を感じながらもセンセーショナルに報道するために今まで実名報道していたのですから報道によるセカンドレイプですよ。それを性的被害の疑いが強まったので、これからは被害者と遺族に配慮して匿名に切り替えますって偽善的すぎるでしょう。こんな言い訳をして「何を今さらと遅すぎる」と思われて批判されるぐらいなら、最初から匿名報道にしていればいいだけの話。それに性的被害の疑いが強まったから匿名にするという線引きもおかしいんじゃないでしょうか。性的被害のあるなしに関わらず事件の被害者は被害者や遺族などに配慮して被害者の実名報道は許可制にして(これは事故の報道の場合も同じようにする)事件事故の被害者や遺族から許可を得られなかった場合は最初から匿名にするべきではないでしょうか。