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2015年02月26日(木) 批評の自由がどこで脅かされているんですか?

アングル:安倍政権への批判後退か、メディアの自粛ムード強まる(ロイター 2月25日)

日本のメディアが、安倍晋三政権の反応に配慮して報道の自粛姿勢を強めているのではないかとの懸念が、
ジャーナリストや専門家の間に広がっている。

安倍政権が特定のニュース報道についてあからさまな干渉を行っているとの指摘はないものの、
メディア側は政権の不興を買って取材機会を失う事態を恐れているのだろう、と彼らはみる。

「ここ数年、メディアは権力の座にある人々を不愉快にさせるという重要な役割を果たしていた。
しかし、安倍政権のもとでは、メディアは後退しつつある」と、
テンプル大学日本校でアジア問題を研究するジェフリー・キングストン教授は指摘。
「いまはメディアに自粛を促すような、ぞっとする雰囲気がある」と懸念を示す。

安倍首相は2012年に首相の座に返り咲いたが、
第一次安倍内閣時代はメディアとの関係が良くなかった。
スキャンダルや自身の健康問題などにより、2007年に辞任に追い込まれた。
今の政権では、安倍首相は同じ過ちを避けたいのだろう、と専門家は指摘する。

首相は日本放送協会(NHK)の会長に籾井勝人氏を指名したが、
その人事はNHKの独立性に疑問を投げかける結果となった。
2014年1月の会長就任記者会見で、籾井氏は「政府が『右』と言っているのに
我々が『左』と言うわけにはいかない」と発言したためだ。

年末の総選挙を控えた昨年12月には、与党自民党が在京テレビ各局に
「選挙時期に一層の公平中立な報道」を求める文書を送った。
これを多くのジャーナリストは、「批判を控えなければ、
政府関係者への取材が難しくなる」というシグナルだと受け取った。

全国紙よりも独立色が強いとみられている東京新聞の外報部次長を務める久留信一氏は、
「政府への批判がこれほど控えられているのは初めてではないだろうか」と指摘する。
同氏によれば、過去にメディアが報道を自粛したのは、
皇室に関連する報道や2011年の東日本大震災直後に派手な番組を控えるケースなどだった。

専門家は、かつては政権に批判的だったメディアも、
今では政権に対してより友好的なトーンに転じている、とみる。
NHKの元プロデューサーで、現在は武蔵大学社会学部の永田浩三教授は
「政府に対する批判は大幅に減少したのではないか」と話す。

そうしたメディアの変化を示唆する一例が、
テレビ朝日の「報道ステーション」の人事をめぐる観測だ。
関係筋によると、安倍政権を批判してはいけないという内部の圧力に屈しなかったあるプロデューサーが、
4月から新たなポストに異動することになったという。

同番組では、歯に衣着せぬ物言いで知られるゲストコメンテーターにも降板の話があるようだ。
「報道ステーション」で先月、過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件をめぐる
政府の対応を非難して論議を呼んだ元経済産業省官僚の古賀茂明氏はロイターの取材に対して、
4月からの出演要請はないと告げられたことを明らかにした。

菅義偉官房長官は24日、記者団に対して、政府は報道の自由を全面的に尊重している、との認識を示した。
邦人人質事件をめぐる政府の対応がテレビで批判されていることに言及、
それはまったく事実と異なるとしたうえで、長官は「そういうことを見ても、
日本ではまさに自由がしっかり保障されているのではないか」と答えた。

しかし、ジャーナリストや専門家は、邦人人質事件以来、
国内メディアによる報道自粛の動きは強まっているとみる。
今月9日に発表された「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」には、
表現の自由を支持するジャーナリストや学者らを中心に3000人近くが署名している。

声明に参加した古賀氏は、「政権が何もしないのに、報道機関が勝手にすり寄った記事を書いたり、
批判を自粛するような段階に来ている。国民に正しい情報が流れず、
正しい判断ができなくなっている」と、強い懸念をあらわにした。


ニュースもワイドショーも新聞雑誌も安倍政権批判の文言は

毎日のようにちゃんとあるのですが、

それでも、メディアが安倍政権に配慮して

報道自粛姿勢を強めているのではないかとか言っている人は、

きっと違う世界に住んでいるのか、

自分が見たいものしか見ないために情報が偏っているのでしょう。

そして、これです。





ISILが湯川氏と後藤氏を並べて脅迫動画を公表したとき、

ネット上でクソコラ祭りが始まり、

それに対して悲劇を笑いにするのは不謹慎であると言っていたサヨクが、

反体制運動のために悲劇を笑いにしようと利用しているのです。




香山リカのツイートに多くの人が嫌悪感を持って見ているようですが、

原発事故でも反原発派が葬式デモや棺桶デモとかやっていましたが、

下劣な批評や行動は下劣な人しか賛同せず、

一般からはドン引きされ相手にされなくなりますし、

下劣なものに限らず、どんな批判であっても、

考え方の違う人からそれに対する反論や批判が返ってくるのも当然なわけで、

どちらかと言えば、デマや捏造も含めた下劣な批評を繰り返すことをサヨクが繰り返しながら、

ほとんど賛同を得られず批判されたり相手にされなくなってくると

「もの言えぬ空気ができつつある」とか言ってしまう。

けっきょく、頓珍漢な反翼賛体制運動を展開している古賀茂明や香山リカなどは、

自分たちの批評や表現がまったく批判されないで賛同されるだけの

全体主義の世界を求めているだけ。

これは暴力で何でも封じて自分たちの思い通りの世界にしようとしている

ISILとあんまり変わらないと思うのですが。

香山リカ「マッド・アマノ氏の作品を今さら「不謹慎ではないか」と評する人たちがいてちょっと驚く」Togetterまとめ

で、サヨクの人はこれを不謹慎としてはならないなんて言っているようですが、

自由にものが言える社会を求めるなら、

批判される自由を認めなきゃいけないわけで、

自分が批判するのはいいが批判されるのは認めないでは、

ずいぶん都合が良すぎると感じるのですが。









名塚元哉 |←ホームページ