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2014年07月10日(木) 咽頭癌を公表した坂本龍一氏に降ってわいた誤報騒動。

まずはお知らせ。

HPを借りているtok2サーバーがハードウェアの障害で
先月27日から繋がらない状態が続いており、
ご迷惑をおかけいたしておりましたが、
昨日、ようやく復旧いたしました。
これで、この日記のトーイくんの写真や『365の空』も表示されるようになりました。
2週間ほど繋がらない状態が続いていたので、
復旧することを半分は諦めかけていました。
元の状態に戻ったので一安心です(*´∀`*)


坂本龍一、咽頭がんで演奏活動休止 創作活動は病床で継続(スポニチ 7月10日)

世界的音楽家の坂本龍一(62)が中咽頭がんの治療に専念するため、
演奏活動を全面的に休止することが9日、分かった。10日に自ら公表する。

 米ニューヨーク在住の坂本が喉に違和感を覚えるようになったのは、6月に入ってから。
そこで精密検査を受けたところ、7月初めに中咽頭がんと判明した。

 咽頭は、喉の鼻の奥から食道までの、食べ物と空気が通る部分のこと。
食事と呼吸という生命維持に不可欠な機能を担っているほか、
社会生活に重要な声によるコミュニケーションを
取るための機能も担うなど、極めて重要な場所。
上中下に分類され、口を開けたときの突き当たりに相当する部分を中咽頭という。

 咽頭がんは、たばことの関連が深い。
坂本も長年の愛煙家で、かつては周囲に「胸が苦しい」と漏らしたこともあった。
それが9年前、ハリ治療で禁煙に成功。それ以来1本も吸っていない。

 坂本はがん治療に専念するため、10日に病名などを公表した上で闘病生活に入る。
来週末から開催される「札幌国際芸術祭」(札幌市、19日〜9月28日)の
統括役であるゲストディレクターを務めることになっていたが、9日までに事情を説明し、
期間中の舞台演出などができなくなったことを伝えている。
ただ、世界の芸術家による多彩な出展作品を自ら選定するなど
「全体の企画については既に終えているものもある」(実行委員会関係者)という。

 このほかにも、30日に都内で予定されているスペシャルライブなど
来年まで多くのスケジュールが入っていたが、
海外を含めて全ての演奏活動が休止されることになった。
創作活動は、病床でも続けるとみられる。


反原発譲れん…咽頭がんの坂本龍一、放射線治療は拒否(スポニチ 7月10日)

世界的音楽家の坂本龍一(62)が中咽頭がんの治療に専念するため、
演奏活動を全面的に休止することが9日、分かった。
咽頭がんに効果があるとされる放射線治療については、
反原発運動の先頭にたってきた立場から拒否する考えを主治医に伝えている。
自らの命にかえても「反原発」だけは譲れないという不屈の精神で、
世界の“教授”が闘病生活に入る。

 咽頭がんの治療は、手術のほか、抗がん剤などが用いられるが、
坂本がどのような治療法を選択したかは不明。
ただ、喉のがんに効果的とされる放射線治療については、
反原発運動の先頭にたってきた立場から主治医に拒否する考えを伝えている。

 米アカデミー賞やグラミー賞を受賞し「世界のサカモト」「教授」と呼ばれる天才音楽家だが、
40年以上前から反原発運動に参加し、
反戦、環境保護など多くの社会問題に積極的に取り組んできた“反骨の人”でもある。
2年前の脱原発集会では
「たかが電気のために、なんで命を危険にさらさなければいけないのか」と呼び掛け、
大きな波紋を呼んだ。

 人間の生命、生活と比べてどちらが大切なのかという意味で、
あえて「たかが電気」と刺激的な言葉で問題提起した“教授”。
「反対し続けなければ戦争も原発もなくならない」という信念のもと、
放射線治療まで拒否する不屈の闘病は、
国内外に強烈なメッセージを発信することになりそうだ。


どのような治療方法を選ぶのかは本人の自由です。

ただ、原発と放射線治療は別物であって、

世界的に評価され発言1つにしても影響力を持つ人物なので、

坂本龍一氏のマネをして放射線治療を拒否して、

治るものも治らなくて手遅れになるような人が出てくる危険性があります。

なんてことを思っていたら、

どうやら放射線治療拒否はスポニチの誤報記事だったようです。

坂本龍一氏「脱原発だから放射線治療も拒否」報道は飛ばしだった!! 
マネージャー「なんて適当な記事」、本人「真に受ける人いるの?」
(j-casニュース 7月10日)

エイベックス「反原発を理由に拒否することはない」

当の坂本さんは10日、

「6月末のこと、わたしには中咽頭がんがあることが分かり、
熟慮の末、しばらく治療に専念することにいたしました。
多くのみなさまに、多大なご迷惑をおかけすることは深く承知していますが、
自分の身体あっての仕事ですから、このような苦渋の選択をえざるをませんでした。
(略)必ずきちんと治して戻ってまいります。
どうかしばらくの間、静かに見守っていただけたら幸甚です」

と公式サイト上でコメントするも、治療法については触れていなかった。

しかし、坂本さんのマネージャーが口を開いた。
10日10時ごろ「スポニチ――なんて適当な記事...」とツイートし、
記事内容に事実誤認があることを示唆した。
すると坂本さん本人もこれに反応。マネージャーのツイートを引用した上で
「読んでないけど。ああいう芸能記事を真に受ける人いるの?」とコメントした。

真偽についてエイベックス・ミュージック・クリエイティブに取材すると、
担当者は「坂本さんが反原発を理由に(放射線治療を)拒否するといったことはないです」と話した。
治療法を巡る報道はスポニチの「誤報」「飛ばし」ということらしい。

なお、坂本さんの所属事務所は「治療法については
現在担当の医師と相談して進めていると聞いています。
具体的な内容は聞き及んでおりません。
また、今後も治療方法を公表する予定もございません」とコメントした。

一般的に咽頭がんは放射線治療のほかに、抗がん剤治療や手術が行われる。


スポニチの記事の悪質さはもちろんのことなのですが、

朝のワイドショーでこの記事を紹介して、

放射線治療拒否について評価するコメントをする番組まであったそうで、

朝の報道で一挙に広まり、

その後の誤報に関しては知らずに、

誤報を真に受けて放射線治療拒否をする方が出ないか、

また反原発界隈がこれを利用して、

反原発だけど放射線治療を受けている癌患者を否定するようになったり、

家族や身内に癌を発症した人がいて治療によって治ったり延命の機会がある
人達に対して、

治療拒否を強要するような愚かな人達が出ないとも言いきれず、

ここは坂本龍一氏本人の口から明確に

「スポニチの記事は誤報です」と言いきったほうがいいのではないでしょうか。

まあ、誤報が一挙に広まってしましったのも、

これまでの「たかが電気」発言などがあって、

坂本教授なら言いそうってイメージが定着してしまった結果でもあるとは思います。










名塚元哉 |←ホームページ