小保方氏、過去の論文への疑義にも答えず 細胞取り扱いから画像・文書盗用まで(産経新聞 4月10日)小保方晴子氏の研究をめぐる疑義はSTAP論文だけでなく、共著者との関連研究や早稲田大時代の博士論文でも相次ぎ指摘されている。9日の会見ではこの問題についても質問が出たが、小保方氏から具体的な説明はなく、謎が残った。 STAP細胞の関連研究で疑義が浮上したのは3月。論文共著者の若山照彦・山梨大教授が小保方氏に作製を依頼し、受け取ったSTAP細胞が、依頼とは異なる系統のマウスから作られたことが判明した。 STAP細胞の疑義は、それまで画像など論文の記載内容に関するものだったが、実験の重要な証拠である細胞の取り扱いも極めてずさんだった可能性が明らかになり、研究活動への疑念が深まった。 しかし、小保方氏は会見で「論文とは関係ない問題。実験については若山教授と直接話していないので分かりかねる」とし、詳しい説明を避けた。 一方、小保方氏が平成23年に早大に提出した博士論文でも、冒頭約20ページの記述が米国立衛生研究所(NIH)のホームページの文章とほぼ同一と判明するなど、実験画像や文章の盗用疑惑が指摘され、早大が調査している。 早大によると、小保方氏は3月、この論文の取り下げを同大教員にメールで相談した。しかし小保方氏は会見で、取り下げの意思はないと表明。「博士論文は(教員の)指導で作成する。ふさわしさを判断する立場ではないとの意見をいただいた」と述べるにとどまった。STAP作製法「今すぐ公開すべきだ」…米学者(読売新聞 4月10日)米国の世界的な幹細胞学者、ルドルフ・イエーニッシュ米マサチューセッツ工科大教授が9日、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)がSTAP(スタップ)細胞の作製法を論文発表する意向を9日の記者会見で明らかにしたことについて、「論文にする必要はない。今すぐ公開すべきだ」と批判した。 米国で開催されている幹細胞と再生医療に関する国際学会「キーストーン・シンポジア」に参加中、読売新聞の単独取材に応じた。 イエーニッシュ教授の研究室は、STAP細胞の再現に挑戦、失敗を重ねてきたという。「論文掲載の作製法に加え、理研と米ハーバード大が別々の作製法を発表しており、すでに4種類の作製法があるのは異常。論文著者の間できちんと話しあってほしい」と話した。論文の盗用は罰せられるべきですが、それとは別の問題であるSTAP細胞が本当に存在するのか研究による検証作業の結果を見るまで、私は静観するのが正しいと思っていたのですが、昨日の会見を見て、小保方氏は科学者でありながら、「成功させています」と自信を持った証言以外に科学的根拠に基づいた証拠となるものが、何ひとつ提示できなかったので細胞の存在に関して疑念のほうが強くなりました。またこの会見は感情に突き動かされたり、ワイドショーのような彼女の容姿がどうだとか言ったそういった余分なものは排除して科学リテラシーのみで語るべきではないでしょうか。感情論などを排除し科学リテラシーのみで見ると本当に何もない会見でした。もっとも一番この問題で手っ取り早いのは、あ〜だこ〜だと水掛け論に終始して対立を盛り上げたりするワイドショー的なものにさせてしまうよりも、小保方氏にもう一度再現実験をやってもらうしかないのではなでしょうか。ニコニコ動画の記者が質問していましたが、公開実験が実現できないものでしょうか。