長髪ばっさり、スーツ姿…佐村河内さん謝罪会見(読売新聞 3月7日)これまで見ていた風貌と違って、お前誰だ!?的な反応を持って会見を見ていたわけですが、風貌とかはどうでもいい話で、以前、ゴーストライターだった新垣氏の会見によって、佐村河内氏の耳がまったく聞こえないわけではないと明るみになったとき、一般の聴覚障害者が「本当は聞こえてるんじゃないの?」「聞こえるようになったんじゃないの?」などといったことをよく言われて、からかわれることが多くなり、聴覚障害に対する間違った誤解や偏見が広まって日常生活で嫌な目にあったという話をよく見聞きしていたので、今日の佐村河内氏の会見を見てて、また、なんとも言えない嫌な気分になっていました。その理由は、ニコニコ生放送で流れるコメントやTwitterの反応が「質問にすぐ返答するから聞こえてる」ばっかりだったからです。佐村河内氏 「感音性難聴」で「聴覚障害者には該当しない」(スポニチ 3月7日)会見前に配布された障害者手帳を交付した横浜市の求めで受けた聴力の再検査の診断書によれば「感音性難聴」と記され「身体障害者福祉法に基づく聴覚障害者には該当しない」とされていた。診断書によれば、聴力は右が48・8dB、左が51・3dBで、語音による検査では、最良語音明瞭度は右が71%、左29%と記されていた。この結果もかなり言葉が聞き取りにく状態なのですが、難聴にも軽度から重度のものがあって、聞こえにくい(聞き取りにくい)だけで、まったく聞こえないというわけじゃないのに、この会見で他の難聴者に対する誤解が広まってしまう懸念があります。他にも聴覚障害者手帳を持ってないこと=聴覚障害が無いという間違った認識も広まりそうで、難聴者が日常生活でより苦労することになるかもしれず、このゴーストライター騒動は、障害者が作ったという物語性を強調され売り物になっていたので、これまであったようなゴーストライターの話と違い、違った意味合いをもった、より悪質な問題だと感じます。最後に「感音性難聴」の声の聞こえ方を分かりやすく可視化したブログの記事を紹介します。『佐々木あやみのハッピーSilentLife!』聴覚障害者の聞こえの可視化