懲りない山本太郎氏「二重橋に行っておわび申し上げている 今後も続ける」(スポニチ 11月9日)秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した無所属の山本太郎参院議員が8日の本会議後、参院議長室に呼び出され、山崎正昭参院議長から厳重注意を受けた。参院議院運営委員会は、山本氏に対し任期中の皇室行事への出席を禁止する処分を決めた。 山崎議長は山本氏に、「議員の自覚を持って院の体面を汚さないよう十二分に肝に銘じて行動してほしい。今後、皇室行事への参列は院として認めない」と言い渡した。 山本氏は受け入れる意向を示した。同席した岩城光英議運委員長によると、山本氏は「猛省している」と述べ、手紙を手渡した直後より反省を深めた様子だったという。 処分は参院規則など正規ルールに基づかない異例の措置。国会法で議長に与えられている「秩序保持権」を根拠とした。 自民党は当初、皇室行事出席に関し「自粛」とする方針だったが、党内から「処分が軽すぎる」と異論が噴出したため、「禁止」に変更。山崎議長(自民党)からの提案という形をとり議運委理事会に諮り、各党の賛同を取り付けた。処分は山本氏の任期が終わるまで継続される見通し。 面会後、山本氏は「かなり厳しく注意を受けましたね」と神妙な顔つき。記者団に「思慮深さが足りなかった。この一言。本当に身勝手な振る舞いだった」と述べた。 続けざまに「できることならば(陛下に)直接お会いして、今回の非礼についておわび申し上げたいが、それはかなわないようなので、すでに二重橋に行って、時間があるときは陛下におわび申し上げている」と発言。 二重橋は皇居正門近くに架かる橋。処分を受けた直後だけに、これには記者団も驚いた様子で、「謝罪はいいが、人に言うことではない」「言えばさらに迷惑になると想像がつかないのか」などの声が上がった。 閉会後、スポニチ本紙の取材に応じた山本氏によると11月に入って計3回、橋のたもとを訪れ、頭を下げたという。「皇居の象徴的な場所でしょ。今後も続けますよ。もちろん」と話した。 深々とした一礼なのかはたまた土下座なのか。どのような姿で謝罪をしているのか尋ねると「想像にお任せしますよ」とニヤリ。議事堂内での神妙さとは打って変わった不敵な表情で、議員会館の自室に消えた。皇室行事への出席を禁止すると言われているにもかかわらず、皇居へ行って謝罪したいと発言しているのは、処分の意味を理解できていないし、直接謝罪したいと言いきる無反省ぶりに、陛下がどこかへ御訪問の際に突如現れそうな気持ち悪さがある。その二重橋での出来事です。